国内の公務ではめったに見られないような冒険的なチョイスは、海外訪問ならではといえるかもしれない。当時、女性皇族をリードしていくお立場と自負されて、紀子さまの大胆なスタイルが国内でも増えていくのだろうかと考えていた。
5月6日、ウェストミンスター寺院で行われた戴冠式で、秋篠宮さまはモーニング、紀子さまは桜色の訪問着をお召しになり、 各国の皇太子らのエリアで最前列に着席された。特に紀子さまの和装姿にはパッと目を引く存在感があり、ご滞在中に紀子さまの着物がきっかけで交流が深まることもあったという。実は、この七宝に唐花文様が描かれた帯は、2018年10月、オランダ・ハーグを訪問された際にもお召しになっていて、そうした海外訪問や国際親善の機会に、和服での成功体験がおありだったのかもしれないと思う。
お召し物を自分で決める佳子さま
秋篠宮ご夫妻は、今回のご訪問に際してお召し物をいくつか新調されたようだ。秋篠宮さまは物をとても大切にされるというが、それだけに今回の戴冠式に込められた意気込みや思いの深さが感じられる。皇族方の海外訪問では公費から予算が割り振られるため、普段よりも新しいお召し物を作りやすいという事情もあったのではないだろうか。
紀子さまが国内で選ばれるコンサバティブなお召し物とは対照的に、次女・佳子さまは近ごろ、特徴的なデザインやビビッドな色合いのワンピースやスーツをお召しになり、ブランドが特定されることも少なくない。特に単独公務の際は、お召し物をご自分でお決めになっているという。
紀子さまとは微妙な距離を置かれ…
「長女・眞子さんの結婚問題が持ち上がった頃から、佳子さまはお母さまの言うことばかりを聞くというわけではなくなっていったようです。紀子さまとは微妙な距離を置かれながらも、天皇誕生日の一般参賀で、紀子さまは鮮やかなイエローグリーン、佳子さまはブルーグリーンのドレスをお召しになり、グリーン系で合わせておられた。こういったことは職員が調整しているようです」(皇室関係者)
2023.05.30(火)
文=佐藤 あさ子