「『デザイナー』のあと、もう描きたいものはみんな描いたと途方に暮れて。それで、私にとってのプロってなんだろうと考えた。そしたらね、好き放題描いてきた私は、セミプロでしかないってことに気づいたのよ」
一条によるプロの定義はこうだ。
「好き嫌いが、私にとって一番大事なこと。だから、苦手なタイプの女の一生を、読者にバレないよう最後まで描き切ったら、私はプロになれると思って。その技術を身につけたら、もう怖いものなしと思って描いたのが、『砂の城』のナタリーです。ちなみに私の目標は『匠』です!」
※商業作家としての戦略や亡くなる前に母と交わした言葉、家庭菜園に勤しむいまの生活など、インタビュー全文は『週刊文春WOMAN 2023年春号』でお読みいただけます。
illustration:Keiko Nasu
2023.04.01(土)
文=ジェーン・スー