「門出」が花言葉のスイートピーは卒業シーズンにぴったりの花!
甘い香り、そしてひらひらとした可憐な花びらで大人気のスイートピー。春先の今、旬を迎えます。実はスイートピーは、その独特な花姿から飾るのが難しい花。今回は、クレアアンバサダーの茂木雅世さんが、フラワーデザイナーの佐藤俊輔さんに、スイートピーを可愛く飾る方法を教わりました。
【YouTube】ブルームカレンダー 11
スイートピーを可愛く飾る方法(約15分)
卒業式など、人生の節目のイベントが多い3、4月に飾りたいのが、「門出」を花言葉に持つスイートピー。
スイートピーの「ピー」は豆という意味で、マメ科に属する植物です。ハギやミモザなども同じマメ科なので、どこか似ているような雰囲気があります。「スイート」は清涼感のある甘い香りに由来しますが、甘美な姿、愛らしい佇まいもスイートの名にぴったりです。
花材としてスイートピーを見てみると、フリルのような花びらが縦に並んでついているという、他の花にはあまり見られない特徴がありますので、スイートピーをうまく扱えるようになるとフラワーアレンジメントのテクニックがワンランク上がります。
縦のラインを生かすなら、数本を高さのある花器に生けると様になりますし、ふわふわとした質感を生かすなら、ある程度の本数をゆったりとした花器に生けると柔らかく広がるアレンジができます。
並んでいる花を切り分けるといくつかの小さなパーツに分かれますので、小さな瓶に生けたり、ある程度数が揃えばボックスに敷き詰めたりしても可愛いです。
動画では6種類の色とりどりのスイートピーを用意し、あえて花器を使わずにシャンパングラスやティーカップなど身近な器を花器として利用して生けているので、ぜひチェックしてみてください。
イタリアのシチリア島生まれのスイートピーは江戸時代末期に日本に渡り、独自の進化を続けてきました。日本のオリジナル品種は欧米や中国で人気を博し、今や日本は世界有数のスイートピー大国になっています。世界的に見てもたくさんのスイートピーの品種を楽しめる、贅沢な日本の春を満喫しましょう。
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佐藤俊輔(さとう しゅんすけ)
フラワーデザイナー。大手百貨店退社後、花の世界へ。2014年モナコ国際親善作品展国内選考会で特別賞を受賞。'17年「女性自身」(光文社)、’19年日本最大級の花材通販「はなどんやアソシエ」にて季節のアレンジメントを連載。’20年から、CREA WEBにて「Playful Flower Life!」連載中。
Instagram:@satoshunsukeflowerdesign
茂木 雅世(もき まさよ)
煎茶の魅力にとりつかれて仕事を辞め、お茶の道へ。0からお茶の仕事を立ち上げ、煎茶道の師範として活動中。お茶の幅広い魅力をイベントやラジオ、文章、音楽など、さまざまな形で伝えている。環境に配慮したサステナブル、エシカルなアイテムも得意分野。
Instagram:@moki98per
Twitter:@ocharock
Column
今日、花を飾るなら。
ブルームカレンダー
フラワーデザイナーの佐藤俊輔さんが一日一花、暮らしが華やぎ、活力をもらえるおすすめの花をナビゲート。花にまつわるトピックスや飾り方などもあわせて紹介します。今日は、花を飾ってみませんか?
2023.03.08(水)
文=佐藤俊輔
動画=今井知佑