愛猫・デコちゃんが家に来てから、毎日毎日写真を撮っているというフォトグラファーの清水奈緒さん。
10年以上撮り続けても、まったく飽きることがないそうです。あふれ出る猫愛から生まれた、スマホでできる猫のための撮影テクニックを教わりました。
◆テクニック1 背景の情報量を減らす!
![白壁とリネンを使って、猫を際立たせる。モデルは清水家のデコちゃん。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/8/e/1280wm/img_8eae853be16c295188e2f188b4c9ff5f181507.jpg)
「これはどんな写真を撮るときにも言えることですが、背景にはできるだけ余計な情報がないほうがいいです」(清水奈緒さん/以下同)
――それはいつも部屋をきれいにしておくということですか? (編集部/以下同)
「それもそうですが、角度のひと工夫でも情報量は減らせます。特に猫は高いところに上がったり、床に寝そべったりしますよね。下からあおるようにすれば天井をバックにできるし、床でゴロゴロしている猫を真上から撮ったりすればいいんです。少しだけ気を配るとぐんと雰囲気が変わりますよ!
カーテンやリネンでもいいですね。私だったら自分の猫の毛色に合ったリネンを選んじゃいます。猫の毛色に合うリネンをチョイスしておけば、急なシャッターチャンスでもかわいい写真が撮れますから」
![確かにこれはシャッターチャンス!](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/0/6/1280wm/img_06a5468eb11d6aa0a4eeb96439e3ec23502589.jpg)
![ゴミ箱にすっぽり入ったところを真上から。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/4/0/1280wm/img_40841bfb467904bfe45eb34c5f7a3b62461481.jpg)
「上から、下からというお話をしましたが、猫の顔の形によっても、よりかわいく見える角度があります。
顔がしゅっとした細めの猫は下からあおったほうが丸みが出てかわいい。顔がぺちゃんこの場合は上から撮るとファニーで、下から撮るとかっこいい。いろんな角度から撮ってみて、最高の角度を見つけておくのもいいですね」
![下から撮ったデコちゃん。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/9/8/1280wm/img_9870d559e666258e0e8f7e57a1dd58d7532331.jpg)
◆テクニック2 猫の瞳を楽しむ
![植物と猫の瞳の色をマッチさせる。編集者撮影。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/5/f/1280wm/img_5f7a8da9bdbac161f3c750db3de6ba19727309.jpg)
――猫の撮影で気になるのが瞳です。明るいと瞳孔が閉じて糸のように細くなったり、開いてまん丸に黒くなったり。
「そうですね。まん丸がいい、と思っている人もいますが、そんなこともないんですよ。目の色がきれいなグリーンやブルーの猫は明るいところでその色を生かしたくなります。顔がしゅっとした子はちょっと開いていた方が似合うことが多いですね」
「もうひとつおすすめなのが、ちょっと白目を入れること」
――白目?
「猫が横を見ているときなどに、少しだけ白目が見えるんです。急にマンガっぽくなって、ますますかわいい。横を見たすきに撮ってください」
![まるでディズニー映画に登場する猫。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/d/7/1280wm/img_d7a708e4f64b8c81a05859b5fdb76341163552.jpg)
2023.02.25(土)
文=CREA編集部
撮影=清水奈緒、CREA編集部