この記事の連載
- Ohmさん&Flukeさんインタビュー#1
- Ohmさん&Flukeさんインタビュー#2
僕が開いているカフェまで来てくれて…
──えええ!すごい。日本のファンって熱心だなと思いますか?
オーム 日本のファンの方は熱心だけど、シャイなところもあって、皆さんマナーが良いですね。さすが日本人だ、と思いました。
フルーク やはり日本のファンの方は熱心というか、愛が深いですね。僕が開いているカフェ(The Little White House Cafe)まで来てくれて、「フルークさんにこれを渡してください」とプレゼントを預けていってくれるんです。本当に愛を感じます。ファンの方に「ありがとう」と言いたいですね。
──お二人のドラマをはじめ、タイのBLドラマが日本やその他の国で受けている理由は、どのあたりにあると思いますか?
フルーク まずストーリーじゃないかなと思います。BLドラマといっても、バラエティに富んでいるし、プラス、基本はハッピーエンドになるというのが受けている理由かもしれませんね。
オーム やっぱり、ストーリーの良さもあると思うけれど、LGBTの愛を描いているところ。愛には男女だけではなくいろんな形があるし、自由がある。愛は自由なんです。一つの狭い視点ではないので、色々な国や人に受け入れられているのではないでしょうか。
──アジアの中では、タイはLGBTQ先進国だと思いますが、社会全体が多様性に富んでいて、開かれているのでしょうか?
フルーク そうですね。タイは、今とてもオープンな社会になっていると思います。BLドラマの世界の中だけではなくて、全体に開かれた社会になっていると思いますね。
──タイのBLドラマは、最初から同性同士の恋が弾けるように始まりますね。日本や他のアジアのBLドラマとはそこが大きく違う気がしますし、タイ社会のオープンさを感じます。日本の作品だと、多くはまず同性に恋をしたことに葛藤するところから始まるんですね。日本はまだ閉鎖的な面もある社会なので。
フルーク 僕は逆に、日本のBLドラマが面白く感じますよ。最初からラブラブになるわけじゃなくて、紆余曲折を経た末に結ばれるので、すごく感動的だと思います。
──おお! 日本のどんなドラマをご覧になったことがありますか?
フルーク 「チェリまほ」こと「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」です! タイでも、ドラマも映画も公開されてますよ。
オーム 僕も「チェリまほ」は見たことがありますが、映画版があったのは知りませんでした。
2023.02.14(火)
文=石津文子
撮影=釜谷洋史
スタイリスト=有賀多見(plus81costume)
・Ohmさんヘアメイク
メイク=Narongkrit Pantumit
ヘア=Darin Kittisares
・Flukeさんヘアメイク
藍野律子
通訳=Rica(EMU THAILAND CO., LTD.)