図は、腰まで伸びたスーパーロングの「高身長さん」の後ろ姿を、身体の大きさを10%ずつ縮尺して並べたものです。ですが、頭(髪の毛)だけは高身長さんと同じサイズを貼り付けています。
理由は、成人は身体の大きさに個人差はあっても、頭のサイズはあまり変わらないからです。
図を見ると低身長さんの髪の毛は、身体の大きさに対して、頭や髪の横幅が広く見えているはずです。そのため、スーパーロングは低身長さんであるほど横に広がって見えやすくなり、バランスが悪く見えてしまいます。
(3)「何もしてない感じ」に見えやすい
長く伸ばす過程で髪の毛はダメージを負い、特にダメージの蓄積した毛先は、バサバサしているように見えやすくなります。すると髪の毛から「清潔感」が失われ、“だらしない”印象に見えてしまいます。つまり、「何もしてない感じ」に見えやすいのです。
取り入れるポイントは「ストンとしたストレート」
黒髪スーパーロングは、「ストンとして柔らかい」髪である方がステキに見えます。なぜなら、横に広がらずに、ストンと縦長に落ちる方が収まりが良いからです。では、どうすれば「ストンとしたストレート」になるのでしょうか?
▼ストレートパーマならストンと艶感
横に広がる原因の一つに、ウェーブがあります。ウェーブがある髪質ほど横に広がりやすく、バランスが悪くなりやすいのです。
ストンとしたロングヘアになるには、ストレートパーマがオススメです。薬剤によるダメージは避けられませんが、ストレートになることで艶感もアップしやすくなります。
▼美容室に定期的に行く
髪が長ければ「美容室に行く必要もない」という考えの方もいるかと思いますが、実際には、美容師としては定期的に通うことをおすすめします。先述の通り、特に毛先などにダメージが蓄積すると、「何もしていない」ように見えてしまうからです。
美容師がロングヘアの人にも「美容室に来てね」とオススメするのは、違いを体感できる、キレイに維持するためのメリットが多いからなのです。
2022.11.09(水)
文=操作イトウ