▼「美容室でするトリートメント」を駆使する
ダメージが気になる方は、「美容室でするトリートメント(システムトリートメント)」を駆使すると効果的です。システムトリートメントはここ数年、著しい進化によって仕上がりの質感が飛躍的に向上し、トリートメントで「柔らかい」髪の毛を作ることが可能になってきています。
しかし、トリートメントは、髪のダメージを超回復する「万能薬」ではありません。
髪の毛には、ターンオーバーのある肌とは違い、一度受けたダメージから回復する機能はありません。さらに、髪の毛は「補修」のために入れた成分を中に保っておくことができません。
そのため、トリートメントの機能は、あくまで傷みをカバーする「補修」であって、元通りに治す「修復」ではありません。つまり、「傷んでるから、いいトリートメント使ってみよう」とするより、「傷ませないためのアプローチ」の方が重要だと覚えておきましょう。
▼「暗めの茶髪」でも柔らかく見える
黒髪ストレートに憧れるものの、ここまで読んで「ハードルが高い」と感じた方にお勧めしたいのは「暗めの茶髪ロング」です。
髪色が明るくなると艶感は少し落ちますが、柔らかい印象になり、洋服やメイクの色との相性が合いやすくなるメリットもあります。
ヘアドネーションのために伸ばすには?
ここ数年ですっかり定着した、ヘアドネーション。経験済みの方も、今まさに伸ばし中の方も多いかと思います。
ヘアドネーションをして「切った後はボブスタイルにしよう」と考えている場合、逆算すると必然的にスーパーロングになるまで伸ばすことになります。しかし、先述した通り、スーパーロングは扱いに慣れていないと日常生活に支障をきたします。その大変さから、途中で挫折する方も多く、闇雲に2~3年も伸ばすのは大変です。
ヘアドネーションを考えている方に、「長さは変えずに、定期的に毛先をカットしてもらう」ことをオススメします。髪の毛は長さを変えずとも、ボリューム感や毛流れの調整をすることで、ドライヤーの時間が短縮できたり、指通りが良くなったりします。
毎日が大変でヘアドネを諦めてしまわない様に、「伸ばすために切る」ことは効果的です。ただし美容師さんには「ヘアドネーションをするので」と、その旨を伝えましょう。
2022.11.09(水)
文=操作イトウ