ホテルという夢の世界を思う存分に満喫!
◆東京ステーションホテル (東京・丸の内)

東京には、非日常の空間が数多くありますが、東京ステーションホテルほど、それを優雅に、そして劇的に体験させてくれる場所はありません。

日々約30万もの人々が行き交う東京駅という場所にありながら、館内は優美な静寂で満たされています。そして、全長約330mにも及ぶ建築を貫く壮観な廊下には、1915年から脈々と紡がれてきたストーリーをたどる史料を展示。

辰野金吾が手がけた重要文化財建造物の風格を肌で感じられる、唯一無二のホテルなのです。

さて、客室タイプは “クラシック” から “インペリアルスイート” まで多彩。なかにはメゾネットタイプの一室など、このホテルならではの空間を用意しています。

いずれも歴史建築を生かしたスタイルで、一度は泊まってみたいのが “ドームサイド”。東京駅舎の象徴であるドームを間近に望み、旅情そそる空間が魅力です。

また、豊富なダイニング&バーも見逃せません。なかでもフランス料理「ブラン ルージュ」は、列車が走る窓の風景も楽しいレストラン。旬の食材を用いた美しい一皿でゲストを魅了します。


さらにこのホテルを “オンリーワン” にしているものといえば、名物バーの「オーク」。

マスターバーテンダーの杉本 壽さんは1958年の入社以来、この道ひと筋のまさにレジェンド。
現在も週3回ほどカウンターに立ち、2021年には、偉大な功績を残したホテルスタッフを表彰する世界的なアワードを日本人として初受賞。会話を楽しみながらシグネチャーの一杯を口にすれば、感激もひとしおです。


ホテルという夢の世界の非日常を、余すところなく体感できる東京ステーションホテル。一度滞在すれば、その美しい世界観に魅了され、定宿にしたくなることでしょう。
東京ステーションホテル
所在地 東京都千代田区丸の内1-9-1
電話番号 03-5220-1111
客室数 150室
料金(1室) 69,955円~ (2名利用、朝食付き、東京都宿泊税は別途)
アクセス 東京駅直結
https://www.tokyostationhotel.jp/

Column
CREA Traveller
文藝春秋が発行するラグジュアリートラベルマガジン「CREA Traveller」の公式サイト。国内外の憧れのデスティネーションの魅力と、ハイクオリティな旅の情報をお届けします。
2022.11.04(金)
文=矢野詔次郎
撮影=橋本 篤
CREA 2022 vol.4
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。