それと北海道の新千歳空港は、「ソフトクリームのテーマパーク」です! 牧場牛乳系はもちろん、花畑牧場の生キャラメルクリームをたっぷりかけたもの、人気洋菓子店「ルタオ」のチーズケーキと合わせたものなど銘菓コラボ系も充実しています。

 数年前のデータにはなりますが、自分がカウントした結果、ソフトクリームの取扱店舗数は27、ソフトクリームの種類は126でした。

ドバイで出会った「10万円のアイスクリーム」

――ソフトクリームのコーンが苦手なんですよね……。コーンまでおいしいソフトクリームはありますか?

森川 近年は手焼きコーンのお店が増えてきています。北海道北広島市の「地球のアイス」は、ソフトクリーム自体も牧場直送の牛乳を使ったものをカルピジャーニで提供していて高クオリティなんですが、ワッフルコーンがそれだけで食べたいくらいおいしい! 口の中でほろほろっと優しく砕けます。

 札幌にある「ましゅれ」も、洋菓子屋さんなだけあってワッフルコーンがひとつの焼き菓子として完成されている。

 東京だと幡ヶ谷の「メゾンドミィモ」は、コーン代わりにラングドシャクッキーを使っています。ソフトクリームのジャンルとして、“コーンにこだわり系”もありますね。

――イナゴの佃煮をあしらった「バッタソフト」(長野県諏訪市)など、インパクト勝負のソフトクリームもありますよね。そういった変わり種で森川さんが感心したものはありますか?

森川 香川県の「こんぴらしょうゆ豆本舗」が販売している「かまたまソフト」です。ソフトクリームを細く抽出して、まるでうどんのような見た目をしています。

 そこに醤油とネギを乗せていて、これは思わず買って写真を撮りたくなる魅力がありますよね。ただ、醤油はともかくネギとソフトクリームの組み合わせは好みが分かれるところだと思います(笑)。

――ところでドバイで10万円のアイスクリームを食べたことがあるそうですね。

2022.10.19(水)
文=原田イチボ@HEW