僕がストイックだとしたら、ライブで気合いが入りすぎること
パワフルな歌声としなやかなパフォーマンスで、私たちの心を惹きつけてやまないアーティストの三浦大知さん。
本年の活動をさかのぼるだけでも、『DAICHI MIURA LIVE TOUR 2019-2022 COLORLESS』ツアーの成功、『THE FIRST TAKE』の史上初一発撮りダンスパフォーマンス&歌唱、連続テレビ小説『ちむどんどん』の主題歌『燦燦』の提供など、その勢いは増すばかりだ。
国民的歌手となった三浦さんは、才能と努力をたずさえているわけだが、素顔は一体どのような人なのだろうか。
ストイックさが垣間見られる一面や、コミュニケーションで心がけていることのほか、10月21日公開のアニメーション映画『ぼくらのよあけ』の主題歌『いつしか』についてまで語ってくれた。
――三浦さんは、ライブでも歌番組でも常に完璧なパフォーマンスをなさいます。日頃から、かなりストイックに生活しているんでしょうか?
ストイック、ですか……!? どんなに疲れていてもゲームする、とかはストイックですかね(笑)。
――ゲームですか(笑)、ゲーム実況もされていますもんね。
どんなに疲れていてもゲームはします。大好きなので。
――リフレッシュということですよね。お仕事面でのストイックさも思い当たることはありますか?
何だろう……。あまり決めごとをつくらないようにしているんです。これだけしか食べない、何時間寝る、こんなトレーニングしています、みたいなのが僕はあまりなくて。
もし1個ストイックな面があるとしたら、ライブの演出や曲順を考えるときに、自分の体力を無視して考えちゃうところ。曲順をばーっと考えて、このダンスからこの楽曲につながって、こういう演出があって、で、次この曲に行ったら絶対盛り上がりそう!! とワクワクするんですよね。いざリハーサルしてみると、本当につらい、みたいなのが結構よくあるんです(笑)。
だから、蓋を開けてみたら「何でこんな順番にしたんだろう!?」となっているんですけど、内容で見るとすごくいいんですよ。ライブ会場でやったらみんなが楽しんでくれるんだろうな、と思ってしまうので。自分の体力のことを度外視というか、1回置いて考えちゃうことが結構多いので、それはもしかしたらある意味ストイックかもしれないです。
――それでもやれてしまうのが、三浦さんだからこそですよね。
もう何回も何回も(リハーサルを)やって、ペースの保ち方や体力、こういうふうにパフォーマンスしていけば乗り切れるかも、といった感覚を掴んでいっています。それをやることで、ある種ちょっとトレーニングになっている、みたいな感じもあるかもしれないですね。
2022.10.21(金)
文=赤山恭子
写真=佐藤 亘