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 東京03さんによるコント番組第2弾、「イザミと東京03」が現在絶賛放送中。本作の演出を担当し、「有吉の壁」「有吉ゼミ」などの番組を生み出したヒットメーカーでもある日本テレビの橋本和明さんにインタビューしました。

 前篇では、「イザミと東京03」が生まれた経緯や話題の脚本陣について、テレビマンの悩みを作品に取り入れたという意外な裏話、そして何より「東京03さんがとにかくすごすぎる!」という熱いエピソードを伺いました。

» 後篇はこちら『「コントには人生を変える力がある」「イザミと東京03」「有吉の壁」の橋本和明が考えるコントの可能性』


「やりましょう」と言いつつ全員が忙しかった

――放送中の「イザミと東京03」は、昨年放送された「東京03とスタア」に続く東京03さんの冠コント番組です。第2弾はいつから構想されていたんですか?

 前回の撮影が終わった瞬間からみんなで「またやりたいですね」と言っていました。東京03さんもすごく楽しんでやってくださったし、仕上がったコントも面白かったから、熱量がずっと高かったんですよね。でも「やりましょう」と言いつつ、全員が忙しいという問題があって(笑)。スケジュールを探っていって、ようやく実現した形です。

――1話完結ものだった「東京03とスタア」と打って変わって、「イザミと東京03」が4話連続ものになったのはなぜなんでしょう。

 佐久間(宣行)さんと(前回に引き続き脚本を担当した)オークラさんと会議を重ねる中で、「4話って結構短いよね」という話になったんです。「こんな番組やってるんだ、おもしろそう」と視聴者に伝わったときには終わってしまっていたりしますよね。

 それに、ひとつのストーリーにしたほうがやっぱりキャラクターへの愛着も深まるし、その世界を好きになってくれる人が増えると思うんです。なので今回は連続ものにしよう、ということになりました。

東京03のいろんな魅力を引き出す個性豊かな脚本

――その上で、第1話と4話はオークラさん、2話はダウ90000の蓮見翔さん、3話はヨーロッパ企画の上田誠さんと左子光晴さん、異なる方が脚本を担当されているのも興味深いです。なぜ3人体制に?

 03さんって、いろんな角度から見ていろんな魅力が出てくる演者さんだと思うんです。たとえば上田さん脚本回は、タイムリープものなんですよ。普段の03さんはSFネタなんてやらないじゃないですか。一方で、2話の蓮見くん回は恋愛要素が少しあったりして、書き手が違うことで各話の色味が異なるのも楽しいところだと思います。

――蓮見さんと上田さんの起用はどのように決まったんですか?

 上田さんとはずっとお付き合いがあるんですが、「スタア」の放送直後から「次があったら書きたいです」と言ってくださっていたんです。それが嬉しくて、ずっと頼みたいと思ってました。

 ダウ90000は、佐久間さんが相当早い時期から「面白いよ」っていろんなところで言ってたんですよね。それに刺激を受けて僕も本公演を見に行って、もちろん面白いと思っていて。それですんなり「蓮見くんにも書いてほしいよね」ということになりました。脚本を誰にお願いするかは15分くらいであっという間に決まりましたね。

2022.10.01(土)
文=斎藤 岬