「PowerToys」という無料ツールをご存知でしょうか。Windowsをさらに使いやすくする十数個の機能をまとめた、Microsoftの公式ツールです。カユイところに手が届く数々の機能はいちど使うと手が放せなくなるほどで、どうしてこれがWindowsに最初から組み込まれていないのだろうと首をひねってしまうほどです。

 そんな「PowerToys」は、今年9月に入って登場した最新版の「0.62.0」で、これまでなかった新機能がいくつか追加され、より充実したツールへと生まれ変わりました。

 今回は最新の「0.62.0」で追加された機能も含め、筆者が「これは特に便利」と感じたPowerToysの便利機能を厳選して紹介します。ピンと来る機能があれば、ぜひこの機会にインストールして試してみてください。ダウンロードはMicrosoftストア、もしくはこちらから行えます。

1、日本語にも対応、画像からテキストを抽出する「Text Extractor」

 画像内の文字をテキストデータ化するツール。起動後にマウスドラッグで範囲を選択すると、含まれる文字がテキストデータ化されてクリップボードに格納されるので、あとはメモ帳などにペーストするだけ。ドラッグ&ドロップでは範囲指定できないテキストもこれで簡単にコピーできます。日本語にもきちんと対応しています。

 

2、起動時のうっかりオンを防いでくれる「ビデオ会議のミュート」

 ビデオ会議ツールの「カメラ」「マイク」をそれぞれ起動時点でミュートしてくれるツール。またそれらの有効/無効を個別に切り替えられるショートカットも利用可能になります。どのウィンドウにフォーカスがあっても機能するのが便利なポイント。ただしPowerToys自体を終了するとミュートが解除されてしまうので要注意。

3、ウィンドウを決まった位置に再配置する「FancyZones」

 ウィンドウをドラッグ&ドロップするだけで、あらかじめ設定した位置へと再配置してくれるツール。ウィンドウを開くたびにサイズや位置を調整する手間がなくなり、決まったレイアウトを簡単に再現できるようになります。

2022.09.24(土)
文=山口真弘