アメリカ、ニューヨーク州の合格者が4月15日、発表された。秋篠宮家の長女、眞子さんと結婚した小室圭さんの名前は、公式サイトになかった。法律事務所の助手として働く小室さん、そして眞子さんは、一連の伝統儀式もせず、一時金をも辞退して、ご結婚に突き進んだ。しかし2017年の婚約内定報道から、2021年10月のご結婚までのできごとによって、秋篠宮家ご夫妻と眞子さまの関係には“ある変化”が生じていた。
ここでは、月刊文藝春秋の論考を集めた『秋篠宮家と小室家』(文春新書)より、皇室史上「類例を見ない結婚」の舞台裏を紹介した記事を再公開する。(全2回の2回目/前編を読む。初出:2022/02/23)
◆◆◆
結婚してはいけないというストーリーを作っている
〈両陛下(現・上皇上皇后)が第一に考えられたことは、これは眞子さまの内心に触れる事柄であり、何人といえども、恐らくはご両親殿下でさえ眞子さまのお考えを待つ以外おありでないということでした〉
〈皇后さま(現・上皇后)は、これまでもご家族のどなたかが苦しい状況におありの時は必ず、それは家族全体の苦しみだからと言われ、心配しつつ見守ってこられました〉(「眞子内親王殿下に関する最近の週刊誌報道について」、2018年5月25日)
実際、宮内庁関係者によれば、上皇后は孫の気持ちを配慮し、“ご意向”を直接お話しになることはなかったという。
「ただ、上皇后さまが秋篠宮ご夫妻にさまざまな注意をされたのはたしかです。それで紀子さまは、この結婚は無理だと考えを変えられた。でも、上皇后さまが眞子さまのお考えを待つと仰っている以上、上皇后さまの“ご意向”は眞子さまにお伝えできない。それで紀子さまは板挟みのようになってしまわれた。
いま眞子さまの反発は、母親である紀子さまに向かっている。父である秋篠宮さまは、最初からもろ手を挙げて賛成していたわけではないし、お立場的にも慎重な姿勢でいなければならないことは眞子さまも承知されている。でも紀子さまは、圭さんのことを賛成していたはずなのに、どうして変わってしまわれたのか、わからないでおられる。
2022.04.22(金)
文=「文藝春秋」編集部