日本のマンションや一軒家は、とかく間取りが画一的になりがち。

 そこに実用性だけで選んだ家具を置くと楽しみが増えづらい……。

 雰囲気をガラリと変えてくれる“相棒家具”選びのコツをライフスタイルショップ「CIBONE」に教えてもらいました。


空間を自由に仕切る

 空間を仕切るように家具を配置すると、見た目が変わるのはもちろんのこと、日々の動線も変わっていくので、空間に変化が生まれる。

「低めのものや両サイドから使えるものを選べば、使い勝手もよく、圧迫感がないので、取り入れやすいと思います」

MOEBE (ムーべ)

◆SHELVING SYSTEM

 デンマークのプロダクトブランドによるオープンシェルフ。ねじや複雑な道具を使わずに組み立てられる構造。

「パーツを組み合わせて好きな形にでき、パーティションにもデスクにもなります。飾るものでイメージを変えられるのもいいですね」

TOU (トウ)

◆SR bench Black

 ラタン素材のシンプルなベンチ。

「幅があるので、座面の片側に本を積んだり、グリーンを置き、反対側は空けておけば十分座ることができます。必ず必要なものではないけれど、止まり木のような存在で、豊かな気持ちになれます」

CIBONE (シボネ)

◆BARCAROLLE SOFA

 どの方向からも座ることのできるソファ。

「ミニマルな造形物のようなデザイン。ソファだからといって必ずしも壁付けにする必要はなく、リビングの中心にどんと置いても。色も豊富なので、空間に合わせて選ぶことができます」

●教えてくれたのは……

CIBONE (シボネ)

所在地 東京都渋谷区神宮前 5-10-1 GYRE B1F
電話番号 03-6712-5301
営業時間 11:00~20:00
定休日 不定休
https://www.cibone.com/

部屋のマンネリを打開する家具選び

2022.04.15(金)
Text=Kaori Hareyama
Photographs=Hirofumi Kamaya

CREA 2022年春号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

あたらしい暮らし 楽しい暮らし

CREA 2022年春号

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特別定価880円

「CREA」2022年春号の特集は、「あたらしい暮らし 楽しい暮らし」。激動する時代の中“楽しい暮らしの正解”はなくて、きっとそれは百人百様。でも人生100年時代となり、キャリアがマルチステージ化していくと言われる世界を、自分らしく楽しむためには、自分の中に「種」を持っていたい。今すぐじゃなくても、ちょっと先の未来に芽が出るような、小さくても、強い種を――。