日本のマンションや一軒家は、とかく間取りが画一的になりがち。

 そこに実用性だけで選んだ家具を置くと楽しみが増えづらい……。

 雰囲気をガラリと変えてくれる“相棒家具”選びのコツをライフスタイルショップ「CIBONE」に教えてもらいました。


家具をアートとして考える

「生活に変化をもたらすためには、まずアートを取り入れることを提案したいです。自分自身も楽しめるし、人を招いた際にもインパクトを与えられる空間になります」

 絵画などの平面的なものより、家具そのものをアートとして捉えるのがポイント。

「家具への愛着が深くなり、大事に長く使うことができるはずです」

CIBONE (シボネ)

◆Re: by Toyameg

 廃盤や傷物などの理由から流通されなくなった名作に手を加えて生まれ変わらせるプロジェクト「Re:」の第一弾。

「イラストレーターToyamegがイラストを施したスツール。一脚置くだけで雰囲気が変わる存在感があります」

KENDAI (ケンダイ)

◆EMBROIDER PIPE CHAIR

 双子の刺繍アーティストによるハンドメイド。座面や背もたれに色鮮やかで細やかな刺繍が施されている。

「よくあるパイプチェアでも、作家の手が加わることで手工芸品としての価値が生まれ、かつ、空間にも彩りを与えてくれます」

2022.04.14(木)
Text=Kaori Hareyama
Photographs=Hirofumi Kamaya

CREA 2022年春号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

あたらしい暮らし 楽しい暮らし

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「CREA」2022年春号の特集は、「あたらしい暮らし 楽しい暮らし」。激動する時代の中“楽しい暮らしの正解”はなくて、きっとそれは百人百様。でも人生100年時代となり、キャリアがマルチステージ化していくと言われる世界を、自分らしく楽しむためには、自分の中に「種」を持っていたい。今すぐじゃなくても、ちょっと先の未来に芽が出るような、小さくても、強い種を――。