後日、ロコ・ソラーレが挨拶のためにモシリパを訪れた際、鈴木夕湖(すずきゆうみ)選手が武重さんに話した言葉が、そのパワーを証明しているかもしれない。
「試合当日の食事、美亜さんの応援の気持ちが伝わってきました!」
ロコ・ソラーレの食事づくりに活用された食材とは?
そして、忘れてはいけない、武重さんの食材の仕入れ先のひとつが、相沢食料百貨店だ。ご近所ということもあったが、選手の体を気遣う食事づくりでは、「地のものを多く揃えて鮮度もよく、体にいいものを扱うスーパー」である同スーパーの存在が大きな助けとなった。
武重さんが相沢食料百貨店で購入し、ロコ・ソラーレの食事づくりに活用されたものを、福間店長に教えてもらった。
まず、季節の鮮魚や野菜。そして、力がでるようにと用意した、「手づくりおはぎ」(2個324円)。このおはぎは、十勝産小豆を自社で炊いた、甘さ控えめのたっぷりのあんこが自慢の商品だ。
もうひとつのパワーフードは、「サムゲタンキット」(950円)でつくる参鶏湯。
韓国で滋養強壮の食として昔から食べられている参鶏湯。「薬膳で選手を元気にしたい」と考えていたモシリパの武重さんが、相沢食料百貨店で出会えたのは幸運だった。メーカーの「博淑屋(はくしゅくや)」は愛知にあり、厳選された漢方などをセットにした同商品は、全国でも「こだわり系」のスーパーで扱いがあるのみ。相沢食料百貨店で取り扱いを始めたのは、ちょうどロコ・ソラーレの最初の稚内合宿のころ。
後日、福間さんが聞いた話では「セット内の高麗人参の薬効成分がドーピング検査に影響を与える可能性があるため、武重さんが調理の際、高麗人参をロコ・ソラーレ仕様に取り除いた」という。
また、この記事を読めば誰もが興味をもつ「モシリパ」の料理。同スーパーでは、毎週水曜・金曜のみだが、「モシリパサラダ」(380~788円 ※季節によって内容は変化)の入荷がある。
2022.03.20(日)
文=菅原佳己