法律で定められている「生理休暇」、その実態は?

 韓国の勤労基準法第73条には、次のように明記されています

 女性の健康を守ると同時に作業能率の低下を防ぎ、国民の健康を確保するために設けられた法律です

 生理休暇は労働時間、職種、勤務実績と関係なく、非正規雇用の労働者を含む全ての女性労働者に与えられます(※)

※日本では1947年に制定された労働基準法内に「生理休暇」が認められているが、厚生労働省の2015年度雇用均等基本調査によると「生理休暇」の取得率は、わずか1%未満に留まっている。
https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/71-27-07.pdf#page=24

 しかし…

 アンケートをとったところ…

Q.生理休暇を取ったことがありますか?

Q.生理休暇が取れない理由は何ですか?

Q.生理休暇の申請を差し戻された理由は何でしたか?

 今はこれが現実なのです

 中には生理である証拠を求める会社まであって

 裁判所は「生理中ではない事実が立証されないなら、生理休暇を取得できる」との判決を下しました

パク・ボラム

弘益(ホンイク)大学国際デザイン専門大学院教授。女性が生理でつらい思いをしていても、それを隠していて実際は生理についてよく知らないという事実に注目。同大学のミン・ウネ研究員と共同で生理の本を刊行。生理はすべての女性にとって人生の一部である、というのがモットー。インスタグラム:@imonmyperiod_

ミン・ウネ

弘益大学国際デザイン専門大学院研究員。パク・ボラム教授とともに生理に関する多様なコンテンツとプロジェクトを展開する。

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生理中です
~毎月やってくる面倒くさいあいつと付き合ってます

2022.02.17(木)
文=パク・ボラム、ミン・ウネ
監修=生理調査委員会、Dr. Jacob Bang、チョン・ウンジョン、くすりを飲む時間、ハン・ソヒョン、高尾美穂(日本版)
翻訳=李 ソラ