キンダー(年長)になって会話力が伸びた理由
夏休み直前、「どれだけ英語を理解しているの?」とKumon(公文式)のReadingのレベルチェックテストを受けさせたら、「本当に英語を話さないの? 単語力は学年レベルを超えているわよ」と言われて唖然。見えない部分で、成長していたんだと気づかされました。インストラクターとは、英語で受け答えをしたので、心を許したのだなと通わせることにしました。一方で懐いていた同じマンションのジミーに英語の家庭教師をお願いし、少しずつ、頑な心が溶け始めました。
キンダー(年長)にあがって、朝のホームルームに私も混ぜて貰い、先生もクラスメートが「彼は話せないよ~」と言っても、「話せます! 静かに待っていなさい」と根気強く長男が話すのを待ってくれ、皆の前で発言できるようになっていきました。そこに、親友もできて、飛躍的に会話力が伸びたんです。別々の小学校に通うことになった今も仲良しで、電話で1時間も話すことも。とはいえ、まだ会話力は学年レベルに到達していません。本人も自覚していて、気を許した人以外と英語で話すのは苦手。2年も経つと、親へも英語で話しかける子が増える中、長男は頑なに日本語です。それでも英語を頑張ってこれたのは、Readingで自信を持ってたからだと思います。キンダーのときはクラスで1番(レベルチェックテストがある)、1年生ではクラスで2番手、KumonでもHonor Rollに選ばれ、ランキングも938位(21382人中)とあがっていったので、「Miracle Boy!」と、大げさなぐらい皆が褒めてくれたんです。
ついハキハキと発言できる子になって欲しいと願ってしまうのですが、子どもにも得意不得意があり……。得意分野を伸ばして、自信を持つことが大事だと勉強になりました。身につくのが遅かった分、帰国後に忘れるのも遅いといいなと願う日々です。
田口玲子 (たぐち れいこ)
東京都生まれ。6歳と1歳の息子たちと共に、ニューヨーク・マンハッタンに住む。出版社にて週刊誌編集部、女性誌編集部、広告部を経て、夫の赴任に伴い2010年夏にニューヨークへ。渡米後、次男を出産した。旅行好きで訪ねた国は30カ国以上。旅するのと、生活するのは違うということを痛感する日々。子育ての合間の楽しみは、ベーグル店巡り。
Column
NYで子育てしてみました!
息子の幼稚園はマンハッタンのど真ん中! 英語はかたこと、さて……。ほんわかNY子育て記
2013.07.29(月)