黒田清子さんのティアラ借用は愛子さまのご提案だった…成年を前にご両親へ宛てた“お手紙の内容”《皇后雅子さまは手紙やカードの数々を箱に保管》 から続く

 12月1日に天皇皇后両陛下の長女・愛子さまが成年を迎えられ、国民のあいだでは天皇ご一家への注目がさらに高まっています。「文藝春秋」2022年1月号より、ジャーナリスト・友納尚子氏による「愛子さまから両陛下へのお手紙」を特別に全文公開します。(全3回の2回目/#3に続く)

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成年皇族としてのおつとめ

 成年皇族としてのおつとめは、2022年正月の祝賀行事から始まる。皇居・宮殿での一般参賀が中止となったのは残念なことだが、新年の歌会始では、映像でそのお姿を拝見できることだろう。

 愛子さまは、発表される和歌のご準備にも力を注がれてきた。今回の歌会始のお題は「窓」。和歌に馴れ親しんできた愛子さまの初めてのお歌には、専門家からも期待が寄せられている。

「愛子さまは、これまで詩や作文でたぐいまれな才能を発揮してきただけに、どのような和歌を発表なさるのか楽しみです。幼稚園のご入園前から文字の成り立ちにご関心が高く、五七調の詩や俳句などを遊びの中でも作られていました。ご年齢を重ねるごとに本格的になってきて、職員たちも驚かされたぐらいです。初々しい感性の歌が発表されるのではないでしょうか」(宮内庁関係者)

 ご両親の和歌やお言葉からも、さまざまなことを学んでこられたようだ。

「愛子さまは、両陛下のお誕生日などに発表された折々のお言葉を読み返しては、そこに滲むご苦労を感じ取られたようです」(皇室関係者)

 皇族としてのおつとめに励まれる一方、両陛下は大学で学ぶことも重要だとお考えで、愛子さまも学業のほうも決しておろそかにされてはいないようだ。

愛子さまの学生生活の現状は

 2020年10月、新型コロナウィルスの感染者数が一時落ち着きを見せた。愛子さまは入学から半年以上経過してようやく、学習院大学の目白キャンパスに足を運ぶことができた。新入生ガイダンスに参加し、初めて会うお友だちと会話をなさり、嬉しそうな笑顔を見せられていた。だが、大学に行ったのはその1度きりで、2年生になってもコロナ禍のためにキャンパスに行っていない。

2022.01.03(月)
文=友納尚子