ただ、X×Y=Zみたいな感じで、キャラとキャラが合わさっていくらでもドラマが生まれてくるので、私が「こうなるかも」と構想していても、描いているうちに展開が変わってしまうこともあります。そのときの時代の空気感とキャラクターの状況で、今後どう変わっていくかは自分でも予測不可能です。

「来世ちゃん」という略称を考えてくれたのは担当編集

──『来世ではちゃんとします』というタイトルは、とてもインパクトがあります。『来世ちゃん』という略称もキャッチーで覚えやすいです。

いつまちゃん ありがとうございます。実はこのタイトルはTwitterでずっと相互フォローだった方の案なんですよ。読み切り版の「スタジオデルタのこじらせた大人たち」が最初のタイトルだったんですが、連載にするにあたってタイトルを変えた方がいい…と当時のグランドジャンプ編集長にご意見いただきまして、困り果ててTwitterで「キャッチコピーとかタイトルとか考えるの得意な方いませんか」と呟いたら、その方が「仕事でコピーも考えることも多いよ」と力になってくださって、10案くらい出してくださり、その中に「来世では、ちゃんとします」があったんです。「これだー!!」って光って見えましたね。

 ちなみに「来世ちゃん」という略称を考えてくれたのは担当編集さんです…ほんと良い人たちに恵まれましたね。

──もしかして、ペンネームの「いつまちゃん」も相互の方のアイデアですか?

いつまちゃん いえ、これは本名が「まつい」なので、それを逆さにしただけです。Twitter用に適当につけた名前がそのままペンネームになっただけですね(笑)。でも親しみやすいし呼び捨てにされないので気に入ってます。

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(取材・構成:相澤洋美、撮影:杉山秀樹/文藝春秋)

「セフレから恋人へのステップアップってかなり難しい」 “性こじらせ男女”を描いたマンガ家が考える“結婚観” へ続く

2021.11.06(土)
文=いつまちゃん