●ライバルといえる同世代と共演できた「恋する母たち」

――そして、ドラマ「恋する母たち」では、木村佳乃さんの息子・研役を演じられました。

 ドラマを撮っているあいだも、放送を見ているときも、ずっと楽しかったです。木村佳乃さんと感情のぶつかり合うシーンが多かったですし、複雑な感情を表現するのも勉強になりましたし、役者として、いい経験になりました。あと、いい意味でライバルといえる同世代と共演できて、友だちになれたことも大きいです。それまでの現場では、大人の現場に自分一人がいるという感じでしたから。

――短編映画『花咲く頃に、僕らは』では、ピアノを披露されました。

 やったことのないことに挑戦する役もやってみたいのですが、自分の特技を生かせることは、とても嬉しいことだと思うんです。なので、音楽がテーマになっている作品は、これからもどんどんやっていきたいですし、僕がピアノを弾いている姿を沢山の方に見ていただけたら嬉しいです。

――ドラマ「推しの王子様」では路上ミュージシャン役を演じましたが、反応は?

 ドラマの出番は少なかったのですが、この作品がきっかけでバラエティに出演させていただいたり、「めざましテレビ」のマンスリーエンタメプレゼンターを務めさせていただいたので、大きな反響を感じています。小学生のときには、アナウンサーになりたいと思ったこともあったので、とても光栄でしたし、短い時間内でコメントを言うことなどは楽しかったです。ただ、早起きは苦手なので、3時起きは大変でした(笑)。

●夢は大きく、世界を目指す

――今後の展望や目標、また憧れの先輩などを教えてください。

 僕を見た人の一瞬だったり、その後の人生が少しでも豊かになるようなエンターテイナー、表現者になりたいです。夢は大きく、世界を目指して、一歩一歩、階段を昇っていきたいです。そして、いつか山田孝之さんやレオナルド・ディカプリオと共演したいです。なので、少しでも僕のことを気になった人は、ずっと見続けていてほしいです!

» 藤原大祐さんの写真を全て見る

藤原大祐(ふじわら・たいゆ)

2003年10月5日生まれ。東京都出身。特技は歌・ジャズピアノ・サッカー。19年に現事務所に所属し、「栄光ゼミナール」のweb CMに抜擢されデビュー。20年には、dTVchドラマ「中 3、冬、逃亡中。」で両親を殺して逃亡する訳ありの少年役を演じ、その後読売テレビ系・日本テレビ系ドラマ「おじさんはカワイイものがお好き。」で地上波連続ドラマ出演を果たす。その後もTBS系ドラマ「恋する母たち」やフジテレビ系ドラマ「推しの王子様」など、立て続けに話題作に出演している。

『愛のまなざしを』

貴志(仲村トオル)は、患者の話に耳を傾けてくれると評判の精神科医だが、6年前に亡くした妻・薫(中村ゆり)のことを想ってはむせび泣き、薬で精神を安定させる日々を過ごしていた。患者としてやってきた女・綾子(杉野希妃)は、治療関係を超えて貴志と気持ちが通じ合い、やがて貴志に寄り添うようになる。しかし綾子は、貴志の亡き薫への断ち切れない思いや薫との子供・祐樹(藤原大祐)の存在を知るや猛烈な嫉妬心にさいなまれ、独占欲がふくらむ。そして、前妻の弟・茂(斎藤工)に近づき……。
https://aimana-movie.com/
2021年11月12日(金)より全国公開。

Column

厳選「いい男」大図鑑

 映画や舞台、ドラマ、CMなどで活躍する「いい男」たちに、映画評論家のくれい響さんが直撃インタビュー。デビューのきっかけから、最新作についてのエピソードまで、ぐっと迫ります。

2021.10.29(金)
文=くれい響
撮影=深野未季
ヘアメイク=時田ユースケ(ECLAT)
スタイリング=勝見宜人(Koa Hole inc.)