「今日も頑張りましたね」

「キレイになりました」

「いい運動になりましたね」

 自分で自分にしっかり声をかけてあげてください。それによってモチベーションが上がります。

 人間はずるいから、1回さぼると、それが2回、3回と続いてしまうものです。私は1回さぼってしまったら、その後に倍の分の掃除をやることにしています。

 掃除が嫌いだと、生きていくのが大変です。健康に生きられないし、ほかの人にも迷惑をかけてしまいます。まずは少しずつ、できるところから始めていきましょう。

 

物の置き場所の見直し

 最初のうちは、どれだけ物や洋服が増えていくのかわからず、気づいた時には、家の中に物があふれてホコリまみれ……という場合が多いと思います。

 一人暮らしを始める時、まず想像で、家具や物の配置を決めていると思います。その後、実際に生活するなかで、必ず使いにくいところが出てきます。家にいる時の自分の動き方、よく使う物と使わない物など、最初に配置を決めた時に気づかなかったことが現れてきます。

 もう一度、家の中の物をレイアウトしなおすことが大切です。

 まず、家の中での自分の行動をシミュレーションしてみましょう。朝起きてから家を出るまで、また、帰宅後の様子も思い出してみてください。どこで着替えて、その次に何をしているかなど、自分の動線をたどっていきます。

 そのうえで、どこに何があると便利なのか、どの場所にどれを置くと自分にとって一番ラクなのか、考えてみてください。その基準で、新たに物の置き場所を決めます。

自分に合った空間をつくっていくために

 例えば、家のカギ一つでも、その人に合った置き場所は違います。わが家は夫がカギの置き場所を決めてくれたのですが、私はいつもその場所を通り過ぎてしまい、自分の身の回りに置く癖が抜けずにいます。

 物の置き場所を決めたら、その位置を「固定」します。固定したら、使ったあと、必ずそこに戻します。それさえ守れば、散らかることはありません。

2021.10.06(水)
文=新津春子