慣れるまでは大変かもしれませんが、続けていくうちに頭で考えなくても、体が自然に動くようになります。癖をつけ、習慣にしていくことが大事です。それでも「やっぱりしんどいな」と思ったら、時間や周期を変えてみてください。自分にぴったり合ったペースを探していきましょう。

 

何もしたくない時や忙しい時でも、ほんの一手間

 私が独身で一人暮らしをしていたころは、掃除は今のように毎朝ではなく、1週間に1回、仕事が休みの土曜日に半日かけて行っていました。

 一人だと時間もなければ、経済的にも能率的にもよくないなと考えて、当時は洗濯も1週間に1回、まとめて行っていました。二人暮らしになると量も増えて、生活のしかたも変わり、掃除のスケジュールも変えました。

 本来は、毎日少しだけ、2~3分でも掃除をすると、汚れが取れやすいです。特に、油汚れがつきやすいキッチンはそうですね。時間が経たないうちに掃除をすると、ゴシゴシこすらなくて済みます。

 汚れやすさは場所によって差があり、寝室や通路はそれほど汚れないけれど、キッチンとトイレはそのうちにおいも出てきてしまいます。

 例えばトイレなら、便器の中にたまった水の中に酸性洗剤を少し垂らしておくと、週に1度しか掃除できない場合でも、菌の繁殖を防いで汚れを取れやすくすることができます。何もしたくない時や忙しい時でも、ほんの一手間、そういったことをしておくだけで違ってきます。

掃除をしたあとに必ず自分を褒める

 また、お湯を沸かそうとして水がこぼれてしまった時に、濡れタオルでそのあたりをまんべんなく拭くなど、「ついで」に何かやるのもいいですね。朝、メイク中に化粧品がテーブルについてしまったら、その部分だけでなくテーブル全体もサッと拭いてしまえば、それも「掃除」になります。そのように掃除のタイミングを増やしていくのもいいと思います。

 習慣化するためにもう一つ、ぜひ覚えておいてもらいたいポイントは、掃除をしたあとに必ず自分を褒めること。毎回、声を出して褒めてください。

2021.10.06(水)
文=新津春子