自由に海外旅行を楽しむにはまだ少し時間がかかりそうです。今こそ、国内に目をむけて、すぐそばに広がる素晴らしい景色を楽しみませんか?
日本各地の観光のプロに聞いた、その地ならではの夏の絶景・風物詩をご紹介。
今回は、「自然の神秘」を感じられる絶景スポットを特集します。
◆鹿児島県
黒潮の森 マングローブパーク
手つかずの自然が残る奄美市でも、ぜひおすすめしたいのがマングローブの森でのカヌー体験。
雄大なマングローブ原生林は、太平洋に面した住用湾の河口に広がっており、特に干潮の時間帯にはさまざまな動物たちが姿を現す。
「マングローブのトンネルはとても神秘的。森の中では貴重な動植物たちを間近に見ながらカヌーを楽しむことができます!」(鹿児島県観光連盟 日髙さん)
黒潮の森 マングローブパーク(くろしおのもり マングローブパーク)
所在地 鹿児島県奄美市住用町石原478番地
https://www.mangrovepark.com/
◆宮崎県
陣の池 小池
陣の池は、田代地区の山際にある2つの湧水池。水路の上流に進むと右手奥に大池があり、左手のさらに奥に小池がある。
小池の水は水底まで見えるほど澄んだ青色で、池の周りを囲む木立の緑と相まって神秘的な美しさを漂わせる。
「きれいな湧水が多いえびの市の中でも、特に陣の池の小池は、他とは違う透明度の高い池として、地元の人はもちろん、多くの写真家さん達にも親しまれています。
晴れた日のお昼前後には、太陽の光に照らされた池がエメラルドグリーンに輝き、さらに神秘的な光景へと変化します」(みやざき観光情報 旬ナビ 松岡さん)
陣の池 小池(じんのいけ こいけ)
所在地 宮崎県えびの市末永2439-3
https://ebino-kankou.com/taxo_areaguide/iino#jin-no-ike
◆熊本県
御輿来海岸
御輿来海岸は、「日本の渚百選」や「日本の夕陽百選」に選定された景勝地。干満の差が日本一といわれる有明海の中でも、これほどの絶景が見られるのはここだけだそう。
潮が引いた海岸の砂地には、風と波による美しい砂の曲線が描かれ、なめらかな三日月形の模様が現れる。
そして、干潟と夕陽が重なると模様を刻んだ砂浜がオレンジ色に染め上げられ、薄暮のときはパープルに、日中はシルバー、そして満月の夜はゴールドへと変化する。
晴天時には有明海を挟んだ対岸の長崎県雲仙普賢岳も望むことができ、全国のカメラマンが多く訪れる名所となっている。
御輿来海岸(おこしきかいがん)
所在地 熊本県宇土市下網田町
https://kumamoto.guide/spots/detail/12235
2021.08.13(金)
文=佐藤由樹、CREA編集部