子どもの名付け方にもお国柄が……

 主役のママが混ざると、名づけの話で盛り上がりました。入院期間は2、3日なのに、名前が決らないと退院できないNY(退院までに出生届を提出するため)。ファーストネーム、ミドルネーム、先祖の出身国、宗教など、日本とは違った悩みがあります。長男の友達には、代々長男が名前を受け継ぎ、3世代一緒という子もいました。名前を呼ぶと、父子が揃って返事をすることも多いそう。

生後2日目の赤ちゃん。とっても小さく見えたけれど、3850g、54cmというビッグベビー。パパにそっくりでした

 ママ友は、性別は生まれるまでの楽しみにしているから、両方考えているとのこと。「男の子じゃない?」という声が多かったので、男の子の名前が話題の中心でした。お義父さんのファーストネームをミドルネームにすることは決めたものの、ご主人がアイリッシュなので、男の子であればアイリッシュの名前から選びたいそう。

「どれもしっくり来ないのよ。旦那はパトリックが良いって言うけれど、スポンジ・ボブを思い浮かべるでしょ。お馬鹿のパトリックなんて、ありえないわ」と苦労話を披露しつつも、顔は満面の笑みでしたが!

 約1カ月後、元気な男の子が誕生しました。病院へ駆けつけると、既にお気に入りというママの胸に顔をつけてスヤスヤ。新生児フェチの私は、眺めているだけでホノボノと幸せな気持ちになりました。

田口玲子 (たぐち れいこ)
東京都生まれ。6歳と1歳の息子たちと共に、ニューヨーク・マンハッタンに住む。出版社にて週刊誌編集部、女性誌編集部、広告部を経て、夫の赴任に伴い2010年夏にニューヨークへ。渡米後、次男を出産した。旅行好きで訪ねた国は30カ国以上。旅するのと、生活するのは違うということを痛感する日々。子育ての合間の楽しみは、ベーグル店巡り。

Column

NYで子育てしてみました!

息子の幼稚園はマンハッタンのど真ん中! 英語はかたこと、さて……。ほんわかNY子育て記

2013.05.22(水)