おじいちゃん、おばあちゃんの時代から今に続く歴史あるお菓子。現代生まれなのになぜか懐かしいパッケージのスイーツ。各都道府県のアイコンとなるような愛されお菓子が一堂に!
#38 愛媛県
◆金沢製菓「コメオコシ」
縁起物としても愛された米菓子
特徴的な文様が目を引くこのパッケージは昨年リニューアルしたもの。
日本三大絣(ルビ:かすり)のひとつで愛媛県の伝統的特産品に指定されている織物技法・伊予絣に使用される柄と、ポン菓子それぞれの特徴をマッチングさせたデザインとなっている。
飴屋として昭和26年に創業した金沢製菓は、昭和34年に水飴とポン菓子を組み合わせることを思いつき製造を開始。それ以来、半世紀以上に渡り、昔と変わらない製法でひとつひとつ手作りしている。
直径約7センチと1枚が大きめの「コメオコシ」は、平成3年に2代目店主が考案。
味や品質はもちろん、粒が大きく見栄えが良い国産米を厳選して使用し、手にくっつかず、サクサク食感を出すためさまざまな工夫をした独自ブレンドの水飴でコーティングをしている。
2021.05.21(金)
文=Five Star Corporation
写真=釜谷洋史