鹿が戯れる奈良公園や祈りの聖地と言われる春日大社など、穏やかで神聖な空気が流れる奈良。そんな癒しの古都で心身ともにリフレッシュできるのが2020年に誕生したJWマリオット・ホテル奈良でのステイ。
「デジタル社会のなか、心の平穏を取り戻し、心身ともにリラックスしてほしい」という思いから「マインドフルネス」をテーマにしたホスピタリティでゲストを迎える。
CREA春号で紹介した「森見登美彦さんと歩く、西奈良ラビリンス」の旅の拠点となりアクセスのよさも魅力。贅を尽くしたホテルステイで奈良の新しい旅スタイルを体験してみては。
ヒーリング効果の高い香りに包まれてチェックイン
世界に30あるマリオットホテルグループの中で最上クラスのラグジュアリーブランド、JWマリオットが日本初上陸の地として選んだのは、奈良。
「日本最古の都があった奈良は、都市や豊かな文化のはじまりの場所です。日本人が守り続けている“原点”がある地に、創始者の名前を冠したブランド、JWを誕生させることに意味がありました。というのも、ホスピタリティに重きを置くという創業当時からの姿勢=原点を大切にしたいとう思いがあったからなんです」と広報・丸川智子さんは話す。
奈良のゆったりとした時間の流れは、ホテル内にも通じている。滞在のスタートからリラックスしてもらおうと、英国のアロマブランド「アロマセラピーアソシエイツ」のナチュラルな香りに包まれたなかでチェックイン。
「アロマウォーターを吹き付けたシートをお渡しし、香りを嗅ぎながらいつもより深い呼吸を意識していただくと、リラックス効果が高まります」(丸川さん)
カウンター奥の壁に広がる風景は神秘的な大宇蛇(おおうだ)の雲海を描いた西陣織。伝統的な技術が織りなす見事な情景が安らぎを与えてくれる。ホテルのデザインを手がけたのはロンドンに拠点を置くジョアナ・ビックス氏。
奈良の寺院や古民家を彷彿させる木の梁を取り入れ、工芸品を随所にディスプレイすることなどで、奈良の美しさを表現している。
2021.05.08(土)
文=CREA編集部
撮影=佐藤 亘