インフレ経済でのお金の置き場所は?
日本は長い間、デフレ経済でした。そのためにインフレ経済でのお金の運用方法を知らない人がほとんどです。そこで私たち個人も、インフレ経済でのお金の運用方法も学んでいかなければなりません。
インフレになると、貨幣の価値は下がるので、現金のまま持っておくとお金の価値は目減りすることになります。そのために、たんす預金があるならば銀行の普通預金に入れておいたほうが望ましいといえます。なぜなら、普通預金にお金を預けておけば、インフレ時にもやや遅れてですが預金金利が連動して上がるからです。
ただし、同じ預金でも、期間の長い定期預金は避けましょう。今はまだ預金金利が低い状態なので、10年ものの定期預金の金利は年利0.1%程度です。仮にこの先の10年間で、インフレによって金利が2%、3%と上がっていったとしても、定期預金に預けたお金は0.1%という低い金利のままで運用されることになります。それではもったいないので、定期預金にするなら期間が1年程度のものにするとよいでしょう。
また、貯蓄性の高い保険もインフレ時には避けたい商品のひとつです。なぜなら、あらかじめ利率が決まった貯蓄型保険などは将来的に価値が下がる可能性があるからです。もうすでに貯蓄型保険を持っている人は、解約しても損にならないタイミングを調べたり、これ以上貯蓄型保険を増やすのを控えるなどしましょう。
急に経済状況が変化しても、あせらず落ち着いて対応をしたいものです。くれぐれも怪しい金融商品の勧誘には乗らないように気をつけてくださいね。
Column
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2013.04.07(日)