こんにちは。酒場ライターのパリッコです。
2020年、コロナウイルスの影響で大好きな酒場へまったく行けなかった期間、それでもお酒を飲むことに日々の幸せを見出したい僕は、同じくライターのスズキナオさんや、信頼のおける飲み友達とともに、『のみタイム 1杯目 家飲みを楽しむ100のアイデア』という本を作り、出版させてもらいました。
有益な情報から無理やり絞り出したようなネタまで、文字通り100個の家飲みを楽しむアイデアが載っているという内容。
こんなご時世でなければ生まれなかった本だよなぁと、なんだか感慨深く思ったりしています。
現在僕の住む東京は、コロナウイルスによる2度目の「緊急事態宣言」の真っ最中。ふたたび先の見えない不安な日々が続いています。
そこで、本に収録された100のアイデアのうち、有益というよりはどちらかというと屁理屈。
あぁ、そんなふうに考えれば、確かに家飲みも楽しくなるのかもねぇ、下らないけど。というようなネタを、あらためて3つほど試してみたいと思います。
その1:インスタントコーヒー焼酎を飲む
まずは様子見代わりの小ネタから。とはいえ、もしかしたら今回の記事のなかではいちばん有益な情報ともいえるかもしれません。
最近、ちょっと凝ったメニューを出す居酒屋なんかで、コーヒー豆を焼酎に漬け込んだ自家製の「コーヒー焼酎」をメニューに加えているお店、ありますよね。
あれ、家でもまねできないことはないけれど、そもそも「漬け込む」という行為のハードルが高いという方もけっこう多いんじゃないでしょうか。
そんなときにめちゃくちゃ頼りになるのがこの方法。
僕もとある酒飲みの先輩から教わったのですが、水に溶けるスティックタイプのインスタントコーヒーと甲類焼酎があれば、一瞬で簡易コーヒー焼酎ができてしまうという“酒の裏技”なんですね。
用意するのはこれだけ
スティックタイプのインスタントコーヒーひと袋に対し、どこのコンビニにも置いてあるプラカップの甲類焼酎が量的にもちょうどいいというのが、また最高。
作りかたを説明するまでもなく、プラカップ焼酎を開けてインスタントコーヒーひと袋を入れ、よーくシェイクするだけ。
もちろんそのまま飲んでもいいんですが、ロックグラスに注いだりすればもはやお店で出されているコーヒー焼酎と見分けがつきません。
店だったら700円までは出せるビジュアル
これが、見た目だけでなく、焼酎と混ぜたことにより不思議と生まれる甘味と苦味のバランス、上品な香り、驚くほどの飲みやすさ、どこをとっても、バカ舌の僕にはお店オリジナルのコーヒー焼酎との違いがわからないほどの美味しさ。
ただし作ったときの見た目は怪しすぎるけど
実際、これを作ってあげた友人で「え? ウソ? 美味しい!」と驚かなかった人はいないくらいの逸品。騙されたと思って、ぜひお試しあれ。
2021.02.06(土)
文・撮影=パリッコ