
こんにちは、新人美容研究家のにらさわあきこです。
私事なのですが、最近、目が小さくなりまして……。年齢も関係あるのでしょうが、何よりも影響しているのが、パソコン。コロナ禍で、パソコン比重が前よりも大きくなってきたのにつれて目がショボショボになってきて、目を細め続けていたら、目周りの筋力がとても落ちたのです。その結果、サイズも小さくなってしまいまして……。
そこで、頼りたくなったのがアイシャドウ。本来の目より大きく見せるには、なにをどこにどう使えばいいのか。大きめに見える目元メイクのコツを人気ブランドNARS(ナーズ)さんで教わってまいりました。
●メリハリを意識するのがポイント
お邪魔したのは、原宿駅前の「資生堂ビューティ・スクエア」内にあるNARS(ナーズ)。NARSを始め、資生堂の人気ブランド11つが入っているこちらは、足を踏みいれるだけで、すでに美人になったような気になってしまうわくわくできるスポットです。

NARS JAPAN(ナーズ ジャパン)
「目を大きく見せるには、目の形や骨格を意識してアイシャドウを塗るのが大事です」とは、メーキャップスタイリストの武藤万里さん(以下、武藤さん)。

私はとにかく目を大きく見せたいので、アイシャドウの範囲を可能な限り広くして、色もダークな色味を選び、なんなら魔夜峰央さんの漫画のようなメイク(イメージは『翔んで埼玉』)にしてもいいと思っているくらいなのですね。
そこで、「塗る範囲はどこまで広げていいですか?」と聞いてみたところ、範囲を大きくすればいいというものではないというのです。
「アイメイクは、眉の下にある骨格のくぼみを意識して行うのが大事です。骨格のくぼみは、ご自身の手で触ってみるとわかると思いますが、この範囲までにアイシャドウのベースを作ると、メイクは自然に仕上がります。ベース部分で地肌の色を整えておいて、その上に出したい色を乗せると、色が映えて、自然で大きい印象の目が作れますよ」
つまり、塗る範囲をやみくもに広げるよりも、適切な範囲内で先に淡い色を広げてから出したい色を乗せていくほうが、メリハリが効いて大きい印象の目が作れるというのです。
実際に、私の顔に塗りながら範囲を教わっていきましょう。
使用するのは、4色入りのアイシャドウパレット「クワッドアイシャドー 3972」と、スティックタイプで使いやすいNARSのロングセラー「ベルベットシャドースティック」。
パレットは4色入りですが、2色ずつ使って、2パターンのメイクを教わります。
![奥:「クワッドアイシャドー 3972」(6,380円[税込])、手前:「ベルベットシャドースティック 8255」(3,520円[税込])。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/0/a/-/img_0a2894a743c1053f36693d9fe832f657204707.jpg)
「にらさわさんの希望するナチュラルながら華やかさのあるアイメイクにするために、最初にパレットの左2列を使います。合わせるのは、『ベルベットシャドースティック』の8255と『ハイピグメント ロングウェアアイライナー』の8224。まず、『ベルベットシャドースティック 8255』を使い、色を乗せる前の地肌を華やかにしてから、パレットの2色を乗せていきますね」
![地肌の色を整えるのに使う「ベルベットシャドウスティック 8255」(下)。写真上の「ハイピグメント ロングウェアアイライナー 8224」(3,300円[税込])は、最後に下マブタのインサイドに使います。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/8/e/-/img_8ec6b78245d9bddbaf9656ab73d584ea134667.jpg)
なお、先にアイシャドウベースを塗っておくと、アイシャドウが密着してしっかり色が出るというので、今回は透明の「スマッジプルーフ アイシャドーベース」(3,410円[税込])を使用しています。
では、始めていきましょう。
(1)上マブタの地肌を明るくする。
目のキワから眉の下の骨の部分まで(アイホール)にアイシャドウベースを塗っておき、その上に「ベルベットシャドウスティック 8255」を塗る。

塗り方は、「色味を強く出したい部分から塗りましょう」(武藤さん)ということなので、目に近いほうから塗っていきます。
(2)ブラシを使い、ていねいにぼかす。
大き目のブラシを使い、色をていねいにぼかす。

「アイシャドウメイクを自然に仕上げるポイントは、塗る範囲を間違えないことと、キレイにグラデーションさせること。アイシャドウを塗ったら、必ず大き目のブラシを使って、ていねいにぼかしましょう」
(3)パレットのアイシャドウを塗る。
パレットの左2列を使い、色を乗せていく。

「こちらも都度都度ブラシでぼかして、綺麗にグラデーションさせてください」
(4)下マブタも同様に塗る。
下マブタも同じように、「8255→パレット左上の色→左下の色」の順に塗る。

「塗る範囲は、下マブタも、上マブタと同じように目の大きさと形で決めます。にらさわさんは二重で大きい目なので、下マブタに塗る幅は少なめがオススメです。一重マブタの人や、目が小さい人は、目の下に塗る範囲を広めにするといいでしょう」
下マブタは、3色を狭い範囲に塗ったわけですが、ていねいに重ねたおかげで綺麗なグラデーションになりました。
(5)下マブタのインサイドにアイラインを引く。
最後に、ゴールドが華やかな「ハイピグメント ロングウェアアイライナー 8224」を下マブタのインサイドに塗る。

……以上で、大きい目を目指したアイシャドウメイクの完成です。

なんだか涼しげでお洒落な「大きめ目元」になりました。
使いたい色を塗る前に地肌を華やかにした効果でしょうか。目周りのくすみが取れて、目ヂカラが蘇ったように感じます。これがメリハリなのでしょうね。大げさでないのに、印象的です。なお、金色が効いているので、実際は写真で見るより華やかでした。
では、使ったアイテムと工程を確認しておきましょう。

2020.12.13(日)
文=にらさわあきこ
写真=平松市聖