おこもり期間中、家で過ごす時間が増えたからこそ、久しぶりにゆっくり読書をした人も多いはず。気になるあの人が読んでいたのはどんな本?

 家の本棚を見返して久々に読んだエッセイや詩集、いつか読もうと思って積読していた中から発掘した小説やマンガなど、手に取った理由とともに、作品の魅力を伺いました。

 今回紹介してくれるのは、モデルの前田エマさんです。


1冊目『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』(ブレイディみかこ)

毎日が事件の連続 『元底辺中学校』に通う息子を描くノンフィクション

新潮社 1,350円。

 「去年流行っていたので、読もうかなと思い買ってみたものの保留にしていた本でした。今、読んで本当に良かったなあと思います。

 というもの、自粛期間中にテレビをつけると、医療従事者の子どもに対する差別や、家に居ることで暴力から逃げられなくなっている子どもの話が流れてきて、辛い気持ちになったからです。

 この本には、差別や暴力がどうして生まれてしまうのか、解決策はないのか、という問いに『元底辺中学校』に通う11歳の男の子が、学校の友人との交流を通じて、一生懸命自分なりに考えながら生きていく勇気ある姿が描かれているエッセイです。

 彼を通して見る世界は理不尽なことや悲しいことがあってもキラキラしていて、人が忘れてはいけない大切なことを考えさせられます」

◆あらすじ

アイルランド人の配偶者と英国の公立学校に通う一人息子と暮らす著者の日常には、所得格差やレイシズム、児童虐待やジェンダーなど、「世界の縮図」のような問題が日々発生する。子どもならではの視点でこれらの社会問題と向き合う息子が、一つひとつに答えを導き出す様子を母親目線で描いたノンフィクション。Yahoo!ニュース本屋大賞2019、ノンフィクション本大賞受賞。

2020.06.03(水)
文=CREA編集部