まず包丁をはじめとした、調理器具が揃う「釜浅商店」へ
「ドウモ~! ゴメンクダサイ」
のれんに誘われて入っていったのは、釜浅商店。マルコリーニさんはすらりと高い背をかがめてお店の奥へと入った。
「この店は前から気になっていたんだ。家で使う包丁がほしいなぁ。あるかな?」
「ざるやアク取りひとつ取っても、日本のものはクオリティが違うね。手入れしやすいように、網を全て溶接しているなんて知らなかったよ」
「よし! 包丁研ぎにチャレンジ!」
「これまでは自己流で研いでいたんだけど、これでコツはつかんだ!」店頭では、店員さんが包丁を研いでいる姿を見学できる。
4代目社長とはい、チーズ。
2020.02.06(木)
Text=Miki Numata
Photographs=Masahiro Tamura(freaks)
CREA 2020年1月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。
この記事の掲載号

CREA
2020年1月号
知っているようでまだ知らない
秘密の東京。
特別定価840円
東京は、世界でも有数の、秘密に溢れた街だと思います。見慣れた場所でも、ちょっと視点を変えれば新しい発見がある。通り過ぎてしまっているものに目を向ければ、そこにはストーリーがあります。食、建築、カルチャーなど、今回は、そんな東京の魅力を掘り下げて取材。知っているようで知らない東京に出会えます。