絵画表現の多彩さを知るこんな展覧会も!
『ハマスホイとデンマーク絵画』
静謐な室内空間が、抑えた色彩で描かれている。虚ろにも満ち足りたようにも見える不思議な絵画は、19世紀デンマークの画家ヴィルヘルム・ハマスホイによるものです。
東京都美術館での『ハマスホイとデンマーク絵画』は、彼の代表的作品約40点と同時代画家の作品で構成されます。
水墨画や茶の湯の世界など、日本古来の美的感覚とも響き合うハマスホイの絵画に、どっぷりとハマる人が続出する気配です。
『ハマスホイとデンマーク絵画』
会場 東京都美術館(東京・上野)
会期 開催中~2020年3月26日(木)
料金 一般1,600円(税込)ほか
電話番号 03-5777-8600(ハローダイヤル)
https://artexhibition.jp/denmark2020/
『シュルレアリスムと絵画─ダリ、エルンストと日本の「シュール」』
ポーラ美術館での『シュルレアリスムと絵画−ダリ、エルンストと日本の「シュール」』展は、およそ100年前の文学者、思想家、美術家たちが編み出した芸術潮流シュルレアリスムのことを改めて知る格好の機会。
「人の無意識」の世界を探求せんとして試行錯誤を繰り返した当時の熱気と冒険心、それが日本でどう受容されてきたかまでを、実作を通して辿れます。
『シュルレアリスムと絵画─ダリ、エルンストと日本の「シュール」』
会場 ポーラ美術館(神奈川・箱根)
会期 開催中~2020年4月5日(日)
料金 一般1,800円(税込)ほか
電話番号 0460-84-2111
https://www.polamuseum.or.jp/
山内宏泰(やまうち ひろやす)
ライター。著書に『上野に行って2時間で学びなおす西洋絵画史』(星海社新書)ほか。「文学ワイン会 本の音夜話」などの催しも主宰。近刊に『写真を読む夜』(誠文堂新光社)、電子書籍『写すひと』(コルク)。
https://twitter.com/reading_photo/
Column
山内宏泰のこの1枚に会いたい!
美術、写真、文芸その他について執筆するライター、山内宏泰さんがナビゲート。いま見逃せない美術展をテーマに沿ってご紹介する、アートの“ななめ歩き”の提案です。
2020.02.03(月)
文=山内宏泰