雅子さままた涙
その時、何をご覧になったのか
パレードは約30分間行われ、沿道には両陛下の姿を一目見ようと大勢の人々が詰めかけた。両陛下は、左右それぞれを向かれて沿道の人々へ手を振られていた。
快晴のもと、雅子さまは時折強い日差しを受けられながら笑顔で手を振られていたが、桜田門から国会議事堂正門前へ向けて車両が進む中、雅子さまは涙を浮かべられていて、少しだけ目を赤くされていたようだった。
雅子さまは左側にお座りになっていたので、自然と霞が関の外務省の方向に顔を向けられることになったのではないだろうか。目頭を押さえる仕草を見せられる一幕もあった。何を思われて、涙を流されたのだろうか。
雅子さまのティアラやネックレス、イヤリングは光を受けて輝き、ジャケットのフリルが静かにはためいていた。
外苑東通りでパレードを見た女性は、「上空からはヘリの音がして、警備車両やサイドカーが視界に入った後、一瞬、雅子さまのティアラがきらっと光って、両陛下のオープンカーが近づいてきていることがすぐにわかりました。雅子さまは、自信に満ちあふれてはつらつとした表情をされていました」と話していた。
※こちらの記事は、2019年11月10日(日)に公開されたものです。
記事提供:文春オンライン
2019.11.17(日)
文=佐藤 あさ子