キリスト教徒でなくとも、パンとワインは切っても切り離せない関係。

 パン飲みは、懐石料理のお凌ぎのようにパンをちょっとかじることで空腹を凌げるから、安心してお酒が飲める。

 パンのバラエティを楽しみ、嚙みしめながら、ワインをごくり。パンがおいしすぎるとパンばっか食べて、料理はちょっとしか食べられない。この加減が難しい(笑)。

 蕎麦屋で蕎麦前と称して昼間からお酒が飲めるように、パン屋なら昼ワインも罪悪感なく堂々と飲めるのが嬉しいですね。


パンをこよなく引き立てる
料理の数々

●FACTORY(ファクトリー)

パンにのせて食べたい肉感たっぷりのパテ ド カンパーニュ 1,000円。農園野菜のバーニャカウダソース 950円。ほろ苦い自家製サングリア 730円。すべてディナーメニューで、ノアレザンやセーグルなど日替わりパン4種付き。パンはおかわり自由。

 駅からちょっと離れているにもかかわらず、朝から大盛況のベーカリーカフェ。

回転が速いので、お目当てのパンは早めに購入するのが正解。

 季節の果実やレーズンでおこした自家製酵母のパンが次々と焼きあがり、イートインもOK。

靖国神社の目の前に位置。

 「料理はいたってシンプル。グラタンや野菜のバーニャカウダソースなど、パンのおともに、というか、つまみにぴったりのものが揃う。シードルや自家製サングリアと一緒にどうぞ」(渡辺Pさん)

古木の風合いを生かしたナチュラルな空間。

FACTORY(ファクトリー)

所在地 東京都千代田区九段南3-7-10 アーバンキューブ九段南1F
電話番号 03-5212-8375
営業時間 8:00~21:00、土曜 8:00~18:00
※平日のみモーニング 8:00~10:00、ランチ 11:00~15:00、ディナー 17:30~21:00
土曜、祝日 ブランチ 10:00~15:00
定休日 日曜
座席数 16席
http://epietriz.com/factory/

●紹介してくれたのは……
わたなべPみちこさん(フードジャーナリスト)

食にまつわる仕事に関わる食中心のライター&編集者。味にはつくり手の人生が映し出されると信じ、つくり手の半生をじっくり聞き出す。
きっかけパン:アンデルセンの前身「タカキベーカリー」。甘くておいしいパンに心奮われる。

2019.11.03(日)
Text=Kaori Minetsuki
Photographs=Masahiro Shimazaki

CREA 2019年6月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この特集の掲載号

なんでこんなにパンが好き?

CREA 2019年6月号

おいしくて楽しくてみんなが夢中……でも
なんでこんなにパンが好き?

定価780円

毎日楽しめる、皆でシェアできる、そのままでも、調理してもおいしい、しあわせの香りがする……。パンってやっぱりいいですよね。それにしても、ブームが終わらず皆の心を掴んで離さないのはなぜ? そこで今回は、パンを愛する人たちに“好き”の理由を伺い、旬のトピックスを徹底調査。保存版のパンガイドができました。