キリスト教徒でなくとも、パンとワインは切っても切り離せない関係。
パン飲みは、懐石料理のお凌ぎのようにパンをちょっとかじることで空腹を凌げるから、安心してお酒が飲める。
パンのバラエティを楽しみ、嚙みしめながら、ワインをごくり。パンがおいしすぎるとパンばっか食べて、料理はちょっとしか食べられない。この加減が難しい(笑)。
蕎麦屋で蕎麦前と称して昼間からお酒が飲めるように、パン屋なら昼ワインも罪悪感なく堂々と飲めるのが嬉しいですね。
パンをこよなく引き立てる
料理の数々
●FACTORY(ファクトリー)

駅からちょっと離れているにもかかわらず、朝から大盛況のベーカリーカフェ。

季節の果実やレーズンでおこした自家製酵母のパンが次々と焼きあがり、イートインもOK。

「料理はいたってシンプル。グラタンや野菜のバーニャカウダソースなど、パンのおともに、というか、つまみにぴったりのものが揃う。シードルや自家製サングリアと一緒にどうぞ」(渡辺Pさん)


FACTORY(ファクトリー)
所在地 東京都千代田区九段南3-7-10 アーバンキューブ九段南1F
電話番号 03-5212-8375
営業時間 8:00~21:00、土曜 8:00~18:00
※平日のみモーニング 8:00~10:00、ランチ 11:00~15:00、ディナー 17:30~21:00
土曜、祝日 ブランチ 10:00~15:00
定休日 日曜
座席数 16席
http://epietriz.com/factory/
●紹介してくれたのは……
わたなべPみちこさん(フードジャーナリスト)
食にまつわる仕事に関わる食中心のライター&編集者。味にはつくり手の人生が映し出されると信じ、つくり手の半生をじっくり聞き出す。
きっかけパン:アンデルセンの前身「タカキベーカリー」。甘くておいしいパンに心奮われる。

パンが先か? ワインが先か?
楽しい「パン飲み」のすすめ
2019.11.03(日)
Text=Kaori Minetsuki
Photographs=Masahiro Shimazaki
CREA 2019年6月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。