50歳の平凡な男女の
平凡ならぬ切ない恋
朝倉かすみ
『平場の月』

山本周五郎賞を受賞、直木賞候補にもなった話題作。
50歳で再会した元同級生の青砥健将と須藤葉子。
互いに今は独身の彼らは親密になるが、須藤の病が発覚。不器用な2人が関係を育み、互いを思いやる姿にしみじみ。
抑えた筆致だからこそぐっと迫るものがある。
●教えてくれたのは……
瀧井朝世(たきいあさよ)さん
作家インタビューや書評を多く手掛ける。著書に書評集『偏愛読書トライアングル』(新潮社)、インタビュー集『あの人とあの本の話』(小学館)などがある。

秋の夜長に心を磨く読書で
ちょっと夜ふかし
2019.10.01(火)
Text=Asayo Takii
Photographs=Wataru Sato〈still life〉
CREA 2019年10月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。