手軽なランチの域を超えて、今やご馳走の1ジャンルに君臨するグルメバーガー。
数あるショップのなかから今回は、日本のグルメバーガーの草分けと、気鋭のニューフェイスをご紹介。
フランクリン・アベニューの
「マッシュルーム
チーズバーガー(ラージ)」
●推薦人:
小宮山雄飛さん

僕は子どもの頃からアメリカが大好きで、洋画に洋楽にアメトイ(フィギュア)など、とにかくアメリカ文化に触れてきました。
そんな僕が中学1年の時、家族でニューヨークからロサンゼルスまで車でアメリカ横断旅行をした時に衝撃を受けたのがハンバーガー。
それまで日本で食べていたものと全くサイズの違う、分厚い肉にふっくらとしたバンズ、これが本場のハンバーガーなのか! とすっかりハマり、以来ハンバーガー好きになりました。
そして高校生になった頃、東京にも本格的なハンバーガー店ができたらしい、という噂を聞いて伺ったのがこちら。

めちゃアメリカンなダイナーかと思ったら、全く逆のおしゃれなレストラン。
鉄板で1枚1枚焼かれたバンズに、肉汁たっぷりのパテ、後乗せだからフレッシュ感が抜群のレタスやトマトなどの野菜、すべてに丁寧な仕事がうかがえて「これって本場アメリカよりおいしいんじゃない?」とすっかり虜になりました。

特におすすめはマッシュルームチーズバーガー。
まずはナイフとフォークを使って具を下のバンズと一緒に食べてみると、マッシュルームの香りと濃厚なチーズの味、肉の旨味をダイレクトに味わえます。

いわゆるグルメバーガーというと、とにかく肉の量がすごかったり、時にインパクト勝負のようになりがちですが、こちらはアメリカの豪快さに日本の繊細さが加わった、料理としてのクオリティの高い一品。
老舗の風格が味わえる名店です。

フランクリン・アベニュー
所在地 東京都品川区東五反田3-15-18
電話番号 03-3441-5028
営業時間 11:00~21:00(L.O.)、月曜 11:00~14:30(L.O.) ※祝日の場合は 11:00~16:30(L.O.)、日曜・祝日 11:00~18:00(L.O.)
価格 1,030円~
定休日 火曜
カード 利用可
座席数 50席
おすすめの人数 ひとりで大丈夫
※メニューはほかにサンドイッチやサラダ、オニオンリングスなどのサイドメニューも充実。テイクアウト、デリバリー(地域による)も可。
2019.09.29(日)
Text=Yuhi Komiyama
Photographs=Wataru Sato
CREA 2019年10月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。