いろんなところで気軽にステーキが楽しめるものの、やっぱりステーキは特別なごちそう。
赤身肉が話題になって久しいなか、確かな舌の小宮山雄飛さんが、とっておきの1軒を紹介してくれました!
カルネヤサノマンズの
「さの萬熟成牛ステーキ」
(サラダ、パン付き)
●推薦人:
小宮山雄飛さん

肉料理で世代を分けるならば、僕は自分をステーキ世代だと思っています。
肉料理の世代ってなに? と思うかもしれませんが、最近雑誌などの肉特集を見ると、圧倒的に多いのが焼肉屋さん。
つまり今の若者は「肉といえば焼肉」世代なのです。
一方で、僕が子供の頃、肉料理の王様はなんといってもステーキでした。外食でステーキというのが、ある種ステイタスだったと言っても過言ではないでしょう。

ちなみにもっと上の世代になると、肉料理といえばすき焼き! という方もいるでしょう。○○派ではなく、あくまで世代の問題ですね、はい。
そんなステーキ世代の僕のおすすめは、西麻布にある〈カルネヤサノマンズ〉。
肉系イタリアンの人気店〈カルネヤ〉と、肉の卸として100年以上の歴史がある静岡の老舗「さの萬」のコラボ店だけあって、肉料理はどれも絶品。
中でもさの萬熟成牛ステーキは肉好きなら誰もが唸る一皿。
ドライエイジングされた赤身肉は、旨味がぎゅっと凝縮しているのに、脂身が少ないのでさっぱりしていて、味は濃厚でもぺろりといけてしまいます。

あ、ちなみにステーキは霜降りか赤身かと言われれば、僕は圧倒的に赤身世代!(今回はすべて世代で分けさせていただきます)。
専門店だけあり、その日のお肉のストックや状態で、最高の部位をベストな調理法で提供してくれるので、こちらでは、焼き方などあれこれ言わず、おまかせしちゃうというのが、実は一番の注文法だったりします。


カルネヤサノマンズ
所在地 東京都港区西麻布3-17-25
電話番号 03-6447-4829
営業時間 ランチ 11:30~14:00 L.O.(火~土曜)、ディナー 18:00~21:30 L.O.(月~金曜)、17:30~21:00 L.O.(土曜)
定休日 日、月曜ランチ
価格 ランチ 1,100円~、ディナー 12,000円~
カード 利用可
席数 40席
おすすめの人数 できれば数名で
※さの萬熟成牛ステーキのセットはランチの人気メニュー。ほかにもランチの熟成牛のスパゲッティボロネーゼ 1,100円や熟成牛カツサンド 2,590円(いずれも税込)も人気。
http://carneya-sanomans.com/
2019.05.19(日)
Text=Yuhi Komiyama
Photographs=Wataru Sato
CREA 2019年6月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。