SFやスリラーの皮をかぶった
社会問題を描いた作品
今年のカンヌは、『パラサイト』をはじめ、コメディやSF、スリラーなどいわゆるジャンル映画のフォーマットにのって、社会問題を描く、という作品が目立った。
セネガル系フランス人のマティ・ディオプが長編第一作でいきなりグランプリを受賞した『アトランティック』(原題)もSFという形で、アフリカにおける搾取の問題を描いていたし、審査員賞の『バクラウ』(原題)もオカルト風味で格差を描いた。


今年はジム・ジャームッシュの開幕作『ザ・デッド・ドント・ダイ』(原題)もゾンビ・コメディだったし。
そんな中、完成度は高かったのに割をくってしまったのが、常連ペドロ・アルモドバルの自伝的作品『ペイン・アンド・グローリー』(原題)だ。その話は、また次回に。
右:さらにおまけ。韓国の映画雑誌CINE21。『パラサイト』を海外評論家はどう見たか、という特集で表紙に私の名前が載ってしまった。아야코 이시즈 で「アヤコイシヅ」らしい。検索するとweb 版で原稿読めます。韓国語ですが。私は日本語で書いたのだが力を入れすぎて、CREA WEB のコラムが遅くなってしまったことを反省してます……。

2019.08.02(金)
文・撮影=石津文子