SFやスリラーの皮をかぶった
社会問題を描いた作品
今年のカンヌは、『パラサイト』をはじめ、コメディやSF、スリラーなどいわゆるジャンル映画のフォーマットにのって、社会問題を描く、という作品が目立った。
セネガル系フランス人のマティ・ディオプが長編第一作でいきなりグランプリを受賞した『アトランティック』(原題)もSFという形で、アフリカにおける搾取の問題を描いていたし、審査員賞の『バクラウ』(原題)もオカルト風味で格差を描いた。
今年はジム・ジャームッシュの開幕作『ザ・デッド・ドント・ダイ』(原題)もゾンビ・コメディだったし。
そんな中、完成度は高かったのに割をくってしまったのが、常連ペドロ・アルモドバルの自伝的作品『ペイン・アンド・グローリー』(原題)だ。その話は、また次回に。
2019.08.02(金)
文・撮影=石津文子
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