日本で独自に進化を遂げるパンの中でも、今最も面白いのが、あんぱん、チョコパン、メロンパン。

 旅するパンマニアの片山智香子さんとお笑いコンビ・THIS IS パンの吉田結衣さんに、今注目の“ジャパン”を聞きました。


今、あんぱんのココが面白い!

●片山智香子さんの視点

 これまでのあんぱんといえば小倉あんの一択でしたが、今は白あんをベースにした、いろいろなあんこが続々と出てきています。

 あんこ×生クリーム、あんこ×コーヒーといった、“和×洋”の意外な組み合わせのあんぱんも期待以上の味わいなので、今後ももっと可能性を深めた組み合わせで、あっと驚かせてほしいです。

●吉田結衣さんの視点

 シンプルな味わいだけに、お店のこだわりが顕著に出るのがあんぱん。

 でも奇をてらったり、長いあんぱんの歴史を無視したりせず、色んな種類がつくられているのが素晴らしいですね。

 ハード系のあんぱん、あんバターなど変化球のものがどんどん浸透してきましたが、これからもっと多彩な組み合わせを見せてほしいです。

通常の5倍の重量?
これぞあんこワールド

◆メイカセブンの
「うすかわあんぱん」

 皮の薄さはわずか3ミリ、あんこは200グラム超のド迫力。

「こんなにあんこが入っていると食べ飽きてしまいそうと思いきや、甘すぎず滑らかな食感だから飽きずに、最後のひと口までペロリ」(片山さん)

メイカセブン

所在地 東京都江東区大島7-2-1
電話番号 03-3681-8814
営業時間 9:30~20:30、土・日曜 8:30~20:00
定休日 月曜
http://shop.o-nakanohashi.com/meikaseven/page.html

2019.05.19(日)
Text=Maki Funabashi
Photographs=Ichisei Hiramatsu

CREA 2019年6月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

なんでこんなにパンが好き?

CREA 2019年6月号

おいしくて楽しくてみんなが夢中……でも
なんでこんなにパンが好き?

定価780円

毎日楽しめる、皆でシェアできる、そのままでも、調理してもおいしい、しあわせの香りがする……。パンってやっぱりいいですよね。それにしても、ブームが終わらず皆の心を掴んで離さないのはなぜ? そこで今回は、パンを愛する人たちに“好き”の理由を伺い、旬のトピックスを徹底調査。保存版のパンガイドができました。