時を重ねることで生まれる優雅な雰囲気と建物からしつらえに至るまで、数々のストーリーに彩られたクラシックホテル。極上の眠りのあとの贅沢な朝食も楽しみのひとつ。
おすすめのホテルを、「世界のベストレストラン50」日本評議委員長の中村孝則さんに教えてもらいました。
港のホテルは
いつだって時代の先をいく
●ホテルニューグランド
since:1927
architect:渡辺 仁
number of rooms:238
![](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/c/3/-/img_c38a634259047ec20a5549353ce679b6279697.jpg)
ホテルが開業した昭和2年、眼の前に広がる横浜港は日本の玄関口であり、最先端の場所。
今も当時の雰囲気を随所に残しながら、決して古びることがないのは、そんな立地のせいかもしれない。
![本館2階ザ・ロビーへ向かう大階段はホテルのシンボル。壁などの装飾、東洋の趣がある灯りは開業当時のまま。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/a/e/-/img_ae978d60c0ce8685835a346efaf4781f354726.jpg)
![イタリア製の噴水がシンボルの中庭は、隠れ人気スポット。年間を通して日没からはイルミネーションで飾られる。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/f/8/-/img_f8645a7aa7079162f0ced458a5c20a58385649.jpg)
港を眺められるメインダイニング「パノラミックレストラン ル・ノルマンディ」でいただく朝食もそのひとつ。
バターたっぷりのトーストやオムレツも人気だが、2018年に誕生したばかりの新メニュー「モンテクリスト サンド」が人気上昇中。
ひと晩卵液につけ込んでつくるふわふわのフレンチトーストにベーコンとチーズを挟んだもので、甘くてしょっぱい、くせになる味だ。
![「モンテクリスト サンド」は、単品 4,752円、朝食付きプランならプラス1,188円(各税サ込)でオーダー可能。](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/b/2/-/img_b2a07105302024f928623b33e9dc1caf115041.jpg)
また、マヨネーズから手づくりのポテトサラダ、コールドビーフなど華やかな前菜の盛り合わせも付き、休日には朝からシャンパンを追加したくなる。
右:ホテルニューグランド外観。
都心からのアクセスもよく、贅沢な非日常感を気楽に味わえるから、幅広い年齢層のひとり旅の女性客が多いのもうなずける。
建築的な見所やおいしいものをマイペースで楽しめ、飽きることのない時間を過ごせそうだ。
右:タワー棟はリニューアル中。既に完了した「ベイフロントコーナーダブル」は窓の外に横浜港と山下町がパノラマ状に広がる。
ホテルニューグランド
所在地 神奈川県横浜市中区山下町10
電話番号 045-681-1841(代表)
宿泊料金
◆1室1名利用時の1名最低料金 15,000円~
◆1室2名利用時の1名最低料金 21,000円~
※平日、休前日ともに、全て食事なし
ひとり料金 1泊朝食付き 15,000円~プランあり
ひとり対応 通年可
客室数 238室
食事 朝:部屋・食事処(個室あり)/夕:部屋・食事処(個室あり)
チェックイン 14:00/チェックアウト 11:00
交通 みなとみらい線元町・中華街駅より徒歩1分
https://www.hotel-newgrand.co.jp/
●紹介してくれたのは……
中村孝則(なかむら たかのり)さん
コラムニスト、美食評論家。ラグジュアリー・ライフ関連の執筆活動やテレビ番組で活躍。「世界のベストレストラン50」日本評議委員長。
※宿泊料金は、とくに表記のない場合は、税金・サービス料別の最低料金を記載しています。入湯税は含まれている場合もあります。詳しくは施設にお問い合わせください。
![](https://crea.ismcdn.jp/common/images/blank.gif)
朝ごはんが待ち遠しい
クラシックホテル9選
2019.01.07(月)
Text=Mei Hojo
Photographs=Wataru Sato
CREA 2019年2・3月合併号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。
この記事の掲載号
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