クリスマスの赤いシチュー

■材料(3、4人前)

・ビーツ:中2個
・人参:2本
・ジャガイモ:中2個
・玉ねぎ:中1
・にんにく:2片
・生姜:にんにくと同じくらいまたは少し多め  
・オリーブオイル:大4
・コリアンダーシード:小1
・クローブ:小3(荒く砕く)
・カルダモンの中の粒:小1/2
・スターアニス:1
・フェンネルシード:小1
・キャラウェイシード:小1
・シナモンパウダー:小1
・ナツメグパウダー:小1/5
 (お好みでナツメ、くこの実、ユリ根、ジュニパーなど)
・塩:小2
・赤ワイン:大2
・ハーブ各種用意できない場合は、ウスターソース:大1
・ヨーグルト:適量

(根菜は人参、じゃがいも、ビーツのほかにもセルリアック、大根などを色々お好きに組み合わせてください。今回は菊芋2個、パースニップ半分を付け加えました)

■作り方

(1) にんにくと生姜をみじん切りにする。玉ねぎはスライスに。ジャガイモとビーツは皮をむき、すべての根菜をそれぞれ食べやすい大きさに切る。
(2) 鍋にオリーブオイルを温めコリアンダーシード、砕いたクローブ、カルダモンの中の粒、スターアニス、フェンネルシード、キャラウェイシードを入れ、中火でじっくり温める。
(3) 熱してシードが弾けてきたら、にんにくと生姜を加え、香りが立ったら玉ねぎを加え、きつね色になるまで炒める。
(4) 根菜と塩を加え全体に油が回るまで軽く炒める、スターアニスは取り除く。
(5) シナモンパウダー、ナツメグパウダー、もしあればナツメやくこの実などを加え、ざっと混ぜ、水(分量外)をひたひたになるまで加え、ワインを加えて煮込む。
(6) ハーブが用意できない場合、ウスターソースをいれる。
(7) 沸騰したら火を弱めコトコト煮込む。40~50分煮込んで全ての野菜が柔らかーくなったら火を止める。
(8) 一旦冷めてから温め直して食べると味が染み込んでおいしい。
(9) 最後に味見をして塩が足りなければ少々加える。
(10) お皿に盛り付けヨーグルトを添える。

 スパイスは全種類入れなくても大丈夫ですが、シナモン、クローブ、ナツメグあたりは是非。棚のスパイスを少しずつ増やしていくと、料理の味も深まっていきます。私もまだまだ練習中ですが、ぜひ少しずつ試してものにしていきましょう。

 飲みかけの赤ワインを使って味をさらに複雑にします。家にスパイスがあまりない時はウスターソースで少し調節するのがオススメ。入れすぎないよう、味見しながら少しずつ足してください。

 ナツメやくこの実、ユリ根など漢方系の食材がキッチンに残っていれば鍋に足してもナイスです。スポンテニアスに栄養を追加してコトコト煮込みます。スープにそれぞれの滋養がじんわりしみ出したら完成です。

 煮込み料理はやっぱり一回冷めてからがおいしいので、少し多めに作っておいて次の日も楽しみましょう。朝起きた時にシチューが残っていたら幸せですよね。

 私が日本にいた7年前はまだあまりポピュラーではなかったビーツですが、今はもう少し簡単に手に入ると聞きます。

 この野菜は年に2回、夏と冬が旬です。

 最初少し土くさいなと思われるかもしれませんが、ごぼうなども土の香りがしますし、慣れてくると旨みに感じてきます。

 ビーツの深紅はクリスマスの気分にぴったりです。もう一品、ビーツを使ったホームパーティにオススメのレシピを紹介します。

2018.12.23(日)
文・撮影・レシピ考案=あっこ