大人だからオケージョンを意識しなきゃいけない制限がある。でも、大人だから自分のために装う自由がある。それなりの経験を重ねた今だからわかる、品質と価値。自分にとって心地良い物は何なのか、残したい物は何なのか。

 グローバルが当たり前の時代に、日本製を選ぶことはそれだけでフィロソフィーになる。今の日本と今の私を映し出すMade in Japanの服を、5回シリーズでお届けします。

 最終回は、旅の楽しみが広がる秋の装いです。


#01
「WRAPINKNOT」の
プリーツスカートに
「beautiful people」の
ライダースをON

 日本有数のニット工場が展開するファクトリーブランド、「WRAPINKNOT(ラッピンノット)」。

 写真のプリーツスカートは、日本人デザイナーのブランドを揃えるセレクトショップ、「STUDIOUS」が「WRAPINKNOT」に別注したこだわりのスカートです。ポリエステル素材を使ったプリーツは、意外とシワになりにくいので旅行にぴったり。

 「beautiful people」は、2007年にデザイナーの熊切秀典氏が中心となって立ち上げたブランド。上の写真で羽織っているライダースジャケットは、ブランドを象徴するアイテムです。「流行るものでなく、ずっと残るものを選ぶ。」というブランドコンセプトを体現した定番品。

■ポイント1
丁寧なものづくりは
後ろ姿に差をつける

 丁寧に作られた服をまとえば、後ろ姿も絵になります。

 「beautiful people」のライダースジャケットは、染色時に特殊なオイルを使い、さらにハンドアイロンをかけて伸ばすことで、ハリ感と艶を両立させているそう。

■ポイント2
バイカラーで華奢見え

 着ぶくれしやすいベージュカラーのプリーツスカートですが、写真のスカートならサイドに入ったウール素材の切り替えが細見えを実現。

●モデル/STUDIOUS EC事業部 加来美海宇さん

2018.10.23(火)
文・構成=松山あれい
撮影=平松市聖