火山と氷河の国アイスランドの自然は、これまでの価値観をがらりと塗り替えるほどドラスティック。クジラが暮らす北極海に、茫漠とした大地に迫力の瀑布、目にする全部が冒険だ。

 フィンランドでストップオーバーすれば、洗練のデザインに彩られた街歩きも楽しめる。

 人智を超えた大自然と、人の感性が生むデザイン、いわば両極の醍醐味を一度の旅で!


フーサヴィークは「クジラの首都」

 ヨーロッパ最大にして国土の10分の1を占める氷河や、平均して5年に一度噴火するという世界有数の活火山、氷と火の国アイスランド。

 今回は北部エリアを中心にご紹介。目指すは世界最大の動物、シロナガスクジラに会いに北極海に面した港町フーサヴィークへ。

 870年にはじめてスウェーデン人のバイキングが入植した、アイスランドの黎明の地、フーサヴィーク。人口はわずか2,200人ほどの小さな港町ながら、“ヨーロッパのホエール・キャピタル”と呼ばれ、夏にはクジラ目当てに多くのツーリストが訪れる。

2018.08.01(水)
文・撮影=古関千恵子