びっくりするほど
ふわふわのシフォンケーキ

 入ってすぐのコーナーのテーブルには、クッキー類が並んでいます。「かりかり」「しゃりしゃり」「ほろほろ」など、食感を音で表現したネーミングがおもしろい。少量ずつパックされていて、買いやすいのも魅力。

左:クッキーが並ぶテーブル。
右:キッシュやラザニアもテイクアウトOK。
クッキー集合。上左から「ぼりぼりビスコッティ」1袋350円、「かりかりキャラメルナッツ」1袋320円、「ざっくりオーツ麦」1袋370円。下左から「さくさくレモン」1袋340円、「ほろほろアーモンド」1袋310円、「しゃりしゃりココナッツ」1袋320円。

 「ぼりぼりビスコッティ」は、その名のとおり、ぼりぼり、ザクザク、しっかりした歯応えのビスコッティ。噛むうちに、ほんのり穀物の香ばしさが広がります。コーヒーや紅茶に浸して食べましょう。

 「かりかりキャラメルナッツ」は、アーモンドとヘーゼルナッツをほろ苦いキャラメルでコーティング。噛むと、かりかり、こりこり、楽しい音がします。

 「ざっくりオーツ麦」は、薄くて丸くて大きな、どこか懐かしい感じのビスケット。有機全粒薄力粉、レーズン、オートミールを使っていて、ほんのりシナモンが香ります。ざっくり、ざくざく噛んで味わいましょう。

 「さくさくレモン」は、国産レモンを丸ごと、皮も果汁も使った爽やかな香りと風味で、さくさくした軽やかな食感。

 「ほろほろアーモンド」は、口に入れるとほろほろと溶けてしまうような優しい口当たり。

 「しゃりしゃりココナッツ」は、オーガニックのココナッツのしゃりしゃりした軽い食感で、口溶けが抜群。

 「食感をお菓子の名前につけると、食べたらどんな感じなのか、お客様にわかってもらいやすいし、覚えてもらいやすい。響きもおもしろいでしょう」と絹江さん。

「ふわりグラノーラ」380円、ショコラ380円、ココナッツ400円。

 グラノーラも発見。オートミール、レーズン、カランツなどを使った定番の「ふわりグラノーラ」のほか、エクアドル産チョコレート、アーモンド、ドライいちじく、クランベリー、ヘーゼルナッツ入りの「ショコラ」、カリッカリッとした歯応えの「ココナッツ」など、そのまま食べてもいいし、アイスクリームにトッピングしてもおいしそう。カフェではグラノーラパフェも味わえます。

 冷蔵ケースに並んだ生ケーキは、テイクアウトして家で食べるのもいいけれど、ぜひ、できたてをカフェで味わいたい。注文すると、フルーツや生クリームを添え、バージョンアップされて出てきます。

カフェメニューの「シフォンケーキ」400円。(シフォンケーキは夏場はお休み)

 店名のふわりを表現した「シフォン」は、絹江さんこだわりの逸品。本当にびっくりするほど、ふわふわなんです。カフェのシフォンの皿には、泡立てた生クリームとフルーツ。一緒に食べると、まろやかで、優雅な味わいです。夏場は傷みやすいのでお休み。替わりにシフォンラスクが登場するそうです。

 伺った日の「にんじんラムレーズンシフォン」は、ラム酒がふわっと香り立つ、大人な味わい。お酒にも合いそうな一品でした。

カフェメニューの「いちごバナナの焼きタルト」450円。

 「いちごバナナの焼きタルト」には、フレッシュのいちごとバナナがスライスして添えられています。生と焼いたのとの味の違いが楽しめます。

左:カフェメニューの「でこぽんとレモンカードのパイ」450円、「チャイ」400円。
右:「でこぽんとあすかルビーのミックスロール」360円。

 「でこぽんとレモンカードのパイ」や「でこぽんとあすかルビーのミックスロール」は、そのまま、ストレートにフルーツのおいしさと生地のマッチングを堪能したい。

 こだわりの「有機ダージリンティー」や「チャイ」を合わせましょう。ロールケーキは分厚くカットしてありますが、甘さ控え目、クリームも上質で、スポンジ生地も口溶けがいいので、ぺろりと食べられます。

カフェメニューの「ベイクドチーズケーキ」380円。

 コクのある「ベイクドチーズケーキ」には、コーヒーがぴったり。ドリンクにクッキーが添えられているのもうれしい。

2018.05.20(日)
文=そおだよおこ
撮影=上田浩江