1,000円あればおなかが満たされて、ささやかな幸せを感じられる魅力的な町中華。看板メニューも個性的な町中華に惹かれる、フリー編集者の田辺千菊さんが、おすすめの3軒をご紹介。

» 第2回 健康を考えた愛情たっぷりの中華
» 第3回 メルヘンなトッピングにときめく

早朝から活気あふれる市場の食堂

◆[築地]やじ満

「やじ満」が誇る不動の人気メニュー。新鮮なニラが1束どっさり入り、食感がいい。豚肉とキクラゲも入ってボリュームたっぷり。ニラそば 950円。
ニラ玉麺 1,000円。

 築地場内で70年愛され続ける中華食堂。市場で働く人の胃袋を支えるため、“満腹”という言葉がぴったりのボリュームメニューが揃う。

客のほとんどが注文する「やじ満」名物。1個60gの特大サイズで、具は豚肉とタマネギのみ。4個1人前なので2個は半個と呼ぶ。焼売(半個) 300円。

「春はアサリ、冬は牡蠣を使った旬のラーメンも絶品。焼売はソースで食べるのがやじ満流」(田辺さん)

築地市場の魚がし横丁にあり、店で使う食材も市場で仕入れるため新鮮。麺類が豊富で、チャーハンなど王道メニューも貫禄のおいしさ。チャーハン 780円。

 築地市場の豊洲移転に合わせて移転予定。

やじ満(やじま)
所在地 東京都中央区築地5-2-1 中央卸売市場築地市場8号館
電話番号 03-3541-0729
営業時間 4:30~13:00
定休日 日・祝・休市日
席数 11席(カウンターのみ)

●教えてくれたのは……
田辺千菊(たなべ ちあき)さん[フリー編集者]
1974年、東京生まれ。編集プロダクション「Choki!」代表。女性誌や旅雑誌を中心に企画から取材・編集まで手がける。奄美大島にも拠点があり、離島ライターとしても活動中。マイブームはカレーの食べ歩きで、「カレー研の女」というユニットも結成。

1,000円で楽しめる
東京・町中華の名店3選

2018.04.25(水)
Text=Chiaki Tanabe(Choki!)
Photographs=Wataru Sato

CREA 2018年5月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

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