1,000円あればおなかが満たされて、ささやかな幸せを感じられる魅力的な町中華。看板メニューも個性的な町中華に惹かれる、フリー編集者の田辺千菊さんが、おすすめの3軒をご紹介。

» 第1回 早朝から活気あふれる市場の食堂
» 第2回 健康を考えた愛情たっぷりの中華

「らんらんトッピング」の
命名の由来に納得!

◆[荻窪]中華徳大

らんらんトッピングは、「卵を2個使うから、らんらんね」という、お母さんの冗談めいた一言により命名。チャーハンが有名だが、日替わり定食や一品料理も層が厚い。ホウレン草焼飯 900円+らんらんトッピング 200円。

 店主の青柳禎一さんが考案したチャーハンは、実に11種類。「味つけはほぼ塩だけ。うちは米がおいしいから」と謙虚な姿勢だが、炒める直前に切るほうれん草や、仕上げに垂らす醤油など、随所に職人技が光る。

餃子5個 380円。

「彩りも盛り付けもメルヘン。らんらんのごほうび感も好き」(田辺さん)

店主の青柳禎一さん。

中華徳大(ちゅうかとくだい)
所在地 東京都杉並区荻窪5-13-6
電話番号 03-3393-2082
営業時間 11:30~13:30 L.O.、17:30~20:45 L.O.、土曜 17:00~20:45 L.O.
定休日 日・祝日
席数 13席(カウンターのみ)

●教えてくれたのは……
田辺千菊(たなべ ちあき)さん[フリー編集者]
1974年、東京生まれ。編集プロダクション「Choki!」代表。女性誌や旅雑誌を中心に企画から取材・編集まで手がける。奄美大島にも拠点があり、離島ライターとしても活動中。マイブームはカレーの食べ歩きで、「カレー研の女」というユニットも結成。

1,000円で楽しめる
東京・町中華の名店3選

2018.04.29(日)
Text=Chiaki Tanabe(Choki!)
Photographs=Wataru Sato

CREA 2018年5月号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在では異なる場合があります。

この記事の掲載号

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