90分一本勝負で45種を食べつくせ!

◆JASMINE 和心漢菜(銀座)

焼売や春巻だけじゃない! 奥深い点心の世界へと誘われていく……。

 先日のステーキに続き、今日は銀座で点心の食べ放題。あの時も書いたが、食べ放題が苦手である。しかし、今回はちょっと様子が違う。なぜなら手掛けているのがJASMINEだから。

 場所は昨年のオープンで世間の話題をさらったGINZA SIX。その6階だ。2018年3月5日からスタートしたランチタイム限定・飲茶のオーダーバイキングに、いざ!

眼下には銀座の中央通り。そぞろ歩く人たちを眺め、なかなかいい気分。

 そもそもJASMINEは四川料理や杭州料理が評判の中国料理店。そこに銀座店は「和心漢菜」というコンセプトをプラスし、和の味わいやもてなしを提供してきた。店主の山口氏がわくわく顔で語る。「2人の点心師による“香港点心”ד大陸点心”。そこにJASMINEのマインドを掛け合わせ、今までにない飲茶バイキングをお届けしたいと考えております」。

 時間制限は90分で3,500円(※)。60分の間にオーダーを完了するのがルール。早速、テーブルに置かれた写真メニューから選んでいこう。決まったら、注文票にチェック。焼売や饅頭など、個数があるものは1個単位で頼める(2個から注文可能)というのはうれしいな。

個数で注文できるものには、品名の横に「●」が付いている。わかりやすい!

 デフォルトで前菜とスープが付く。

 まずは鯛を使った前菜。ナッツとの食感の違いも面白く、かすかに感じる酸味が食欲をかき立てる。

 季節替わりのスープ。今日は蕪のポタージュ。金華ハムの香りがポイント。

胃袋を温めたところで、さあ、飲茶モードに突入!

 点心は香港式、大陸式、和心漢菜のエッセンスを加えたものを用意。そのすべてをひとつの籠にまとめた「おすすめの点心」からスタート。

こんなかわいいお嬢さんが運んでくれるのだもの。おいしさ倍増だ。

 早速、点心の要である蝦餃をチェック。だめな店はここでわかる。皮の具合、よし! 具の塩梅、よし!

今月の一品である鮑の焼売もいいお味。次の品にも期待が高まる。

 大根餅、翡翠海老蒸し餃子、天津しみだれ豚まん。続々と点心が運ばれる。きちんとシミュレーションを積んできた成果がここに表れているな。

大根餅に、シンガポールのチリソースを付けて食べるとおいしさUP!

 ふかひれ入り蒸し餃子、揚げ海老ワンタンマヨネーズソース。

香港スタイルの飲茶もいける。サクサクの揚げワンタンにマヨネーズがばっちり。

 パクチー柚子胡椒風味イカ団子、四川×SUKIYAKI×春巻。

山椒の利いた春巻! 和心漢菜の点心は、おいしさに驚きを添えてやってくる。

2018.03.19(月)
文・撮影=Keiko Spice