教会でぜひ買いたいおみやげは?

「奇跡のメダイユ教会」の入り口は、ちょっと分かりにくい。

 すぐ近くの「奇跡のメダイユ教会」は、通りからちょっと奥まったところに入り口のある小さな教会だが、とても敬虔な雰囲気に包まれている。この教会の修道女が、マリア様のお告げで作ったメダイユ(メダル)をコレラが猛威をふるうパリで配ったところ、流行が収まったことから、この名がついた。

教会の中に入ってみると、敬虔な雰囲気が漂っている。
銘板にあるようなメダイユが売られている。

 この教会の売店では、サイズが異なるメダイユを売っていて、いくつも袋詰めになっているものの中には1個あたりが1ユーロしないものも。

Chapelle Notre-Dame de la Médaille Miraculeuse
(奇跡のメダイユ教会)

所在地 140 Rue du Bac, 75340 Paris
http://www.chapellenotredamedelamedaillemiraculeuse.com/

外観は美しく化粧直しした「オテル・バショモン・パリ」。

 地下鉄案内図だけ持って、こんな風にパリをブラブラするのはとても楽しい。泊まりは右岸側の2区で、18世紀のポスト・オスマン様式の建物にアールデコをトリビュートしたモダン・スタイリッシュなブティックホテル「オテル・バショモン」へ。

 周りにはカフェやブティックが並ぶバショモン通りにある。かつてアールデコの老舗ホテルだったのが、70年代の不景気で一度は病院に。それが2016年に元のホテルの雰囲気を残しながらモダンに甦ってオープンしたというわけ。

入り口から奥のレセプションへといたる廊下。
客室フロアの廊下もまた素敵でワクワクする。

 装飾に使われたアールデコのモチーフ、アンティークな家具が、モダンなインテリアの中に自然に溶け込んでいる。

左:濃厚なビスクを目の前で注ぐ。スパイシーな味付けが食欲をそそる。
右:味つけはシンプルにハーブとオリーブオイルだが、温・冷は趣が全く異なる味。凝った料理を出すレストランとバーはエクスペリメンタル・グループが運営。

 アトリウム天井を持つホテルのダイニングは、宿泊ゲスト以外も利用が可能なビストロ。

 揚げたコリアンダーやチャイブなど、食材の味を邪魔せず、しかしひねりのあるハーブ使い、そして、熱々のオマール海老のビスクを食感のよい細い海藻やクルトンが入ったカップに注いだり、温・冷2通りに仕立てた殻付きのホタテ貝を一皿で出したりするなど、プレゼンテーションも素晴らしい。平日も満席の人気店だ。

 廊下を挟んであるバーは、照明を落として大人の雰囲気。

客室はコンパクトにしてスタイリッシュ。
自分のアパルトマンに帰って来たような感じがする。

 中庭に面した窓のある客室は、バスルームに陶製のシンク、面取り加工の鏡、ベッドの横にはアンティークの机と、どことなくパリのアパルトマンのような感じが、今回のようなパリ暮らしを楽しむかのような旅にふさわしい。

Hôtel Bachaumont Paris(オテル・バショモン・パリ)
所在地 18 Rue Bachaumont, 75002 Paris
https://www.hotelbachaumont.com/en/

【取材協力】
フランス観光開発機構

http://jp.france.fr/

パリ市観光局
https://ja.parisinfo.com/

Tablet Hotels
https://www.tablethotels.com/ja/

小野アムスデン道子 (おの アムスデン みちこ)
ロンリープラネット日本語版の立ち上げより編集に携わったことから、ローカルグルメや非日常の体験などこだわりのある旅の楽しみ方を発信するトラベル・ ジャーナリストへ。エアライン機内誌、新聞、ウェブサイトなどへの寄稿や旅番組のコメンテーター、講演などを通して、次なる旅先の提案をしている。
Twitter https://twitter.com/ono_travel

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2018.04.17(火)
文・撮影=小野アムスデン道子