マレーシア人と話してみよう!

 さて、「マレーアジアンクイジーン」の厨房を守るシェフとホールのスタッフは、ほぼみんなマレーシア人。マレーシアについて1つ質問すると、答えが10返ってくるほどの話好きばかりです。

マレーシア、ジョホール州出身の店長ジョーさん。英語、マレー語、中国語、日本語の4カ国が話せるので、外国人客のおもてなしもバッチリ!

 また、2年前から毎月、「マレーシア人が日常に食べる屋台料理」をテーマに、イベントを開催。いつものグランドメニューにはない特別料理を提供しています。お客さんの目の前で調理し、お客さんは「もっと辛くしてね!」「鶏のモモ部分が希望!」などのリクエストが可能。「このスタイルが、僕らマレーシア人が好きな屋台の文化なんです」とジョー店長は語ります。

2016年6月に開催した、ラマダン明けの屋台祭りで登場した「スペシャル・ナシレマッ」。カリカリに素揚げにした鯵とビーフルンダン付き。
屋台祭りには日本で暮らすマレーシア人も多数訪れる。提供した料理が現地でどのように食べられているのかを紹介するコーナーもある。参加費 2,500円。
店は渋谷と青山の間、青山通りに面したビルの2階にある。外からみえる看板が目印。
店内はゆったりとした空間で寛げる。カーテンで仕切られた半個室は、ビジネスの会食でも人気。

 むかしに比べると、アジアの食材はずいぶん簡単に日本でも手に入る時代になりましたが、今でもめずらしい食材は高価ですし、気候の違う日本で、現地の味を表現するのはなかなか難しいもの。そのなかで、堂々と、自分たちの故郷の味を伝えるマレーアジアンクイジーン。ここでナシレマッを食べれば、マレーシアの空気に触れられること、間違いなしです。

●お知らせ
Malaysia Gohan Kaiより、今回紹介したナシレマッの本を出版しました! ナシレマッというひとつの料理から、マレーシアの多様な食文化を見つめた本です。インタビューやレシピ、ナシレマッあるある、店紹介などが掲載されています。ぜひご覧ください。

『ナシレマッ!』
著・古川音
Malaysia Gohan Kai 1,400円(税別)
» この書籍を購入する(Amazonへリンク)

Malay Asian Cuisine Shibuya
マレーアジアンクイジーン 渋谷店

所在地 東京都渋谷区渋谷2-9-9 SANWA青山ビル2F
電話番号 03-3486-1388
営業時間 月~土曜 ランチ 11:00~14:30(日曜~15:30)/ディナー 17:00~23:30(L.O. 22:30)(日曜~22:00)
定休日 無休
席数 52席(カウンターを入れると58席)
アクセス JR渋谷駅東口より徒歩8分、銀座線ほか表参道駅B3出口より徒歩8分
http://www.malayasiancuisine.com/
●カード利用可。ハラル肉対応のレストラン。お祈り用のカーペットの貸し出しあり。なお、横浜店でもナシレマッを提供している。

マレーシアごはんの会 古川 音(ふるかわ おと)
「マレーシアごはんの会」にて、マレーシア料理店とコラボしたイベント、マレーシア人シェフに習う料理教室を企画・開催。クアラルンプールに4年滞在した経験をもち、『ニッポンの評判』(新潮新書)のマレーシア編『ナシレマッ!』(Malaysia Gohankai)を執筆。マレーシアごはんの会の活動のほか、情報サイト「All About」でのマレーシアライター、食文化講演も担当している。
オフィシャルサイト http://malaysianfood.org/

Column

マレーシアごはん偏愛主義!

現地で食べたごはんのおいしさに胸をうたれ、風土と歴史が育んだ食文化のとりことなった女性ふたりによる熱烈レポート。食べた人みんなを笑顔にする、マレーシアごはんのめくるめく世界をたっぷりご堪能ください。

2017.12.15(金)
文・撮影=古川 音(マレーシアごはんの会)